LinuC取得を推進する企業インタビュー

全新入社員が「LinuC」を取得、新たなビジネス提案の基礎能力として活用

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株式会社HTKエンジニアリング 代表取締役社長 小林 信雄さん(写真左) 基盤本部 サポートビジネス部 VMサポート課 主任 中島 智明さん(写真右) 基盤本部 サービスビジネス部 プロダクトサービス課 中村 桃子さん(写真中央)

新たな分野を吸収する基礎能力としての「LinuC」を全新入社員が取得

小林HTKエンジニアリングは長年にわたって、官公庁、文教、金融といった幅広いお客さまのソフトウェア開発やITインフラの構築・運用を担ってきました。私たちの主要な事業の1つである社会インフラシステムの基盤は、Linuxで動くものが多いですし、ルータやセキュリティ機能を提供するアプライアンス製品のOSも独自のチューニングを加えたLinuxです。

こういったことから弊社では、新入社員は全員「LinuC」を取得するようにしています。LinuxというOSを知らないと仕事にならないということもありますが、IT技術は、どんどん新しいものがでてきますよね。最近でいうとAIやRPA(Robotic Process Automation)、自動化といった新しい分野があります。それらを学び、吸収し、ハードルを越えていける能力が必要になります。ですから、業務で直接的にLinuxを使わない社員でも、基礎能力としてLinuCを取得するようにしています。

資格取得が新人エンジニアの「核」となり、「自信」にも

中村私は法学部を卒業した後、新卒でこの会社に入りました。新人研修で初めてLinuxに触れ、一生懸命勉強したことはよく覚えています。正直に言うとそれまで情報系は勉強したことがなく、最初は何も分からなかったですし、これから先どうやっていけばいいかも分からない状態でした。けれどHTKエンジニアリングには、実機を触りながら勉強できる環境がありました。それを生かし、手を動かしながら勉強することで、LinuCの資格が取得できたと思います。LinuCを取得したことで、「これでちょっとはスタートラインに立てたかな、SEとして仕事をしていけるんじゃないかな」という自信になったと思います。

その後、現場に出て経験を積む中でも、Linuxが組み込まれた製品の設定をしたり、仮想マシンのゲストOSとしてLinuxをインストールして検証したりと、さまざまな場面で活用しています。今は垂直統合製品を担当していますが、LinuCを勉強しておいてよかった、基礎があってよかったなと思うことは多いですね。

小林何も分からない状態から始めても、Linuxというものが1つ分かることによって、エンジニアとして1つの「核」ができる。それができればあとは恐くない。本人の自信にも繋がるのではないでしょうか。

そういったこともあって弊社では、新入社員教育の中で、社員によるLinux講座と外部講師を招いての講座の両方を実施しています。さらにインセンティブとして、受験料の全額支援に加え、試験に合格したら「資格手当」という形で、レベルに応じて毎月の給与に反映しています。一時金を支給する会社は多いと思いますが、毎月というのは珍しいのではないでしょうか。

それ以外に、一般向けに、スマートフォンで利用できる日本語版の学習支援アプリも提供しており、2018年度末をめどにLinuC対応版をリリースする予定です。こうした活動も通してLinuCを広げ、日本のIT人材の底上げを支援していければと思います。

より高いレベルの資格取得は転職の武器にも、業務に役立つ知識にも

中島私は、3年前に中途でこの会社に転職してきました。Linux技術者認定資格レベル3を持っていたのですが、もしかすると応募し、面接で受かった要因の1つに、レベル3を持っていたことがあるんじゃないかなと思います。やはり何か資格を持っていると「この人はスキルがあるな」と見なされ、転職にも有利になるのではないでしょうか。

小林実際、採用条件の中でLinuCのような資格の有無は大きなインセンティブになっていますよ。

中島今の私の業務はVMwareのセカンドサポートです。お客様をサポートするSEに対するテクニカルサポートを行っています。その中でLinuxの知識が必要になることも結構ありますね。VMware ESXiのゲストOSとしてRed HatをはじめLinuxを動かしている環境が多く、トラブルシューティングの際にはLinuxの知識があった方がやりやすいです。それもできれば、LinuCのレベルでいうと、レベル2くらいあると望ましいですね。

実は今年になって、LinuCの304も取得しました。仮想化や負荷分散、フェイルオーバークラスタの仕組みなど、VMwareや仮想化のベースとなる知識をあらためて学習でき、取得してよかったなと思います。

もちろん普段の業務もありますが、1~2カ月と時間を区切って集中的に勉強しました。何より、実機に触れ、自分で環境を作ってあれこれ試すことが、一番の勉強になると思います。といいつつ、304の受験勉強のときは実機環境を触っていないのですが、普段の仕事との結び付きが強い内容だったので、「ああ、こうなっているんだな」と業務を振り返りながら覚えることができました。

小林HTKエンジニアリングではLinuCのレベル1~3にはじまり、他にも様々な資格取得を推奨しています。VMwareやRed Hatといったベンダーの資格取得者も多数いますし、LinuC以外にも、OSS-DBやHTML5、OPCELといった、LPI-Japanが実施しているほかの資格取得者も増やしています。

現在、クラウドが代表的ですがAIやRPAといった新しい分野でも、オープンソースソフトウェアをベースに、自分たちでカスタマイズを加えて作り始めています。オープンソフトウェア、オープンアーキテクチャありきで、そのベースの上に様々なオリジナルのサービスが乗ってくる時代になっています。その意味で、オープンソースソフトウェアをよく理解しているということは1つの強みになります。

となると、OSはLinuxということになりますね。それ以上のものはないと思います。世界中で多くの開発者が常にパッチを当て、機能を追加し、品質を改善していますから。1つのベンダーに依存しない、本当にオープンで使いやすいOSをベースにビジネスを広げていきたいと考えています。特にAIや自動化、この2つを今ある業務やサービスに組み込み、お客さまに提案していきたいと考えています。

デジタルトランスフォーメーションが進む中、AIやクラウド、自動化を活用して業務を効率化していこうと考えるお客様が増えています。そういったお客様に対して私たちは、お客様のビジネスを理解しつつ、IT技術をトータルに提供できる知見が必要です。そして、バックヤードにはそれを実現できる技術者集団が必要になってきます。LinuCはそうした技術の証になるのではないでしょうか。

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