2024.09.25

LinuCレベル1で学んだ知識は業務の効率アップに大いに役立つと実感

株式会社アシスト

企業・合格者の声

#LinuCレベル1 #合格者インタビュー #未経験者

LinuCレベル1認定試験合格者
株式会社アシスト
ビジネスインフラ技術本部
データベース技術統括部
事業推進部
教育課

蓮沼 千里(はすぬま・ちさと)さん

Linux技術者認定「LinuC(リナック)」のエントリーレベルとして、Linuxを学ぶ若手エンジニアの注目を集めているLinuCレベル1。Linuxの基本操作とシステム管理に必要な知識が身につくため、即戦力エンジニアを目指す人には、スキルアップの早道ともいえる認定です。今回は、エンジニア経験3年目でLinuCレベル1を取得。現在は技術研修の講師を務める、株式会社アシストの蓮沼千里さんに、認定取得を目指した理由や、実務でどのように役立っているかなどについてお聞きしました。

今年で入社3年目。仕事のモットーは「スピード感を大切にすること」

1972年設立の株式会社アシストは、わが国のIT企業の草分け的存在です。まだ国産ソフトウェアがほとんどない時代に、米国で開発されたソフトウェアを積極的に日本に紹介。現在は、データベースを中心に国内外の優れたソフトウェアやサービスを顧客のニーズに合わせて提案する、独立系パッケージインテグレーターとして独自の地位を築いています。蓮沼さんは、2022年に新卒で入社して現在3年目。お客様サポートやデータベース構築を経験した後、エンジニア向け研修を担当する部門で、Oracleデータベースビギナーの方々を対象にした研修の講師を務めています。

蓮沼さんが、仕事をする上で大切にしているのは、スピード感です。

「いろいろなことにスピード感を持って対応できれば、例えばお客様に納品物を早くお渡しすることで、そのお客様は社内確認の時間を多く取ることができます。また社内でも、依頼されたことを早く終えられれば、間違いがないか確認する時間が取れるので、仕事の品質を高められます。そうした余裕を持って業務に取り組めるためにも、スピード感を大切にしています」

Linuxの知識が必要になる事が決まって「基礎を体系的に幅広く学ぼうと」受験を決めた

LinuCレベル1以外にも、すでにORACLE MASTER SilverとGold、Python資格などを取得済みという蓮沼さん。今年の秋までには、PostgreSQLの認定であるOSS-DB Silverの取得も目指していると語ります。新卒入社で3年目としては、かなりの努力家ですが、こうした背景にはアシストの企業風土も大きく影響しています。

同社では全社的にAWSとLinuxの知識習得を推奨していて、会社が関連資格を全てリストアップして、社員に教えてくれるのだとか。蓮沼さんも、入社1年目の時にその情報を見て認定試験を知りました。

「1年目の時点で、2年目からはデータベースの導入作業を担当することが決まっていたので、Linuxを使うというのも分かっていました。でも大学ではIT以外の専攻だったので、何も知識がありません。そこでLinuxを体系的に幅広く学ぶきっかけとして、LinuCレベル1を受けようと思ったのです」

職場の上司や先輩からも、ふだんから「認定試験は受けた方がいいよ」と言われていたことも、蓮沼さんの背中を押しました。また若手に勧めるだけでなく、課長クラスのベテラン世代まで、LinuCやAWS関連の資格取得を目標にしている方が大勢いるので、若い人も「上に言われたから」ではなく、「そういうものだ」と自発的に動ける空気があるようです。

しかし、認定試験を受けようと思っても、苦労するのが「いつ勉強するのか」ということ。本業が忙しいと、気持ちは焦りながら時間ばかりが過ぎてしまいます。その点アシストでは、受験することを宣言しておけば、業務時間内の勉強が認められることになっています。

「期初の目標設定の際に、自分が何の資格を受けるのかを上長とすり合わせます。もちろん本来の業務が優先ですが、それが終わって余裕がある時には、業務時間を使って勉強することもできます」

とはいえ、限られた時間の中で効率よく学ぶには、自分に合った勉強法を見つける必要があります。蓮沼さんの場合は、「あずき本」*と呼ばれる定番の参考書と、「Ping-t(ピング・ティー)」 **という学習サイトを組み合わせて活用したと振り返ります。

「まず、あずき本にひと通り目を通して見たことがない単語がないようにしてから、Ping-tの問題を解き続けます。それで分からないところが出てきたら、あずき本に戻って理解するというサイクルを繰り返します。以前Oracleの資格を取った時に、この勉強法が自分に合っていることが分かったので、今回も同じ方法を使いました」

LinuCでは参考書を読んで問題を解くだけではなく、課題を実機で動かして確認しながら学習を進めました。特にレベル1はコマンドのオプションを暗記することが多いため、「実際にそれがどういう動作をするのかを、自分の手で動かして、目で見て理解する方が確実に身につきます」と、蓮沼さんは語ります。

*「Linux教科書 LinuCレベル1」(翔泳社刊)の通称。表紙が「あずき色」なので、一般に「あずき本」と呼ばれている。
** IT試験の問題集サイト。LinuCの他にもOracleやCCNA、HMTL5認定など、さまざまな試験問題が提供されている。https://mondai.ping-t.com/g

LinuCで学んだ知識は「業務の効率化にとても効果がある」のを実感

LinuCレベル1の受験を考えている方から、必ずといってよいほど聞かれるのが「認定を取得できると、何が変わるの?」という質問です。蓮沼さんの場合は、「やはり業務の効率化という面では、とても効果があると感じました」ということでした。

「基本的なLinuxの操作方法を理解していないと、そのつど使うコマンドを調べなくてはなりません。でも受験勉強の時にひと通り学んでおいたので、実際の業務でもすぐに必要なコマンド操作ができました。思い出せない時でも調べるための “あたり”がつけられるので、調べる作業も早く終わります。その結果、業務を処理するスピードが速くなって業務の効率化につながりました」

作業時間短縮の他にも、ジョブのスケジューリングなどの自動化を学べるので、業務によってはシステム運用の負担を軽減することにもつながるのではないかと語る蓮沼さん。実は、この秋からはまたデータベース構築の現場にエンジニアとして復帰が決まっており、そこでもLinuCレベル1の学習成果を役立てられるのではと期待しています。

認定を取得して、上司の評価や周囲の方々からの反応はどうでしょうか。もちろん認定取得を奨励している会社とあって、「取れたの? よかったね」と言ってくれる方も多いとか。そうした中でも蓮沼さんの印象に残っているのは、「LinuC取っているなら、この仕事は説明を少し省略しても任せられるよね」と言ってもらえたことです。

「Linuxのコマンドを使う業務だったのですが、LinuCで学んでいるから大丈夫だよねと言っていただけました。これ以外にも、他の方から何か教えていただく時に『LinuC持ってるから、ここまで説明しなくても分かるよね』というふうに、スムーズにコミュニケーションが取れるようになったのも、大きなメリットだと感じています」

ちなみにアシストでは、資格取得を奨励する裏付けとして、認定資格関連の受験料は全て会社から支給されることが規則として決まっています。基本的には上でも触れたように、期初に受験することを宣言しておきますが、期の途中などで受験を決めた場合には、社員が自分で受験費用を支払うこともあります。この場合も、支給対象の資格と定められていれば報奨金という形で受験料を支給してもらえることになっています。

現在世の中の技術トレンドは、クラウドやAIの領域を中心に、急速に進化を続けています。もちろん蓮沼さんも若手エンジニアの1人として、これらの新しいテクノロジーに強い関心を抱いています。

「Oracle Database製品のアシスト研修講師を担当している中で、Oracle社からの情報などを見ても、クラウドやAIの2つの分野を強力に推進されている印象が伝わってきます。私もこの進化のスピードに置いていかれないように、これまで以上に勉強していきたいと思っています」 実は、今注目を集めている仮想化やクラウド、AIといった最新テクノロジーも、そのベースとして動いているのはLinuxです。このためLinuCの学習を通じて基礎をしっかり固めておけば、今後それらの新しい技術を学ぶ際にも、より深く効率的に理解できるようになるのです。蓮沼さんにとっても、今回のLinuCレベル1の認定取得は、この先、進化し続ける技術にチャレンジしていく道のりの第一歩になるといえるでしょう。

お客様にハッピーになってもらえるサポートエンジニアを目指したい

入社3年目といえば、技術者としてもビジネスパーソンとしても、新人から中堅へとステップアップしていく入り口ともいえる大切な時期です。蓮沼さんは、これから先エンジニアとして、どんなキャリアを築いていきたいと考えているのでしょう。

「まだ、ふわっとしたイメージしかないのですけど、自分としてはこの先、サポートエンジニアとしての技術をもっともっと高めていきたいと考えています。例えばお客様からのお問い合わせに対して、いかに的確に、素早くお応えできるか。そういう部分のスキルやノウハウを極めていきたいと願っているんです」

蓮沼さんがこれから担当していく業務は、複数の案件が非常に短いスパンで動くケースが少なくありません。そうした中でも、常にお客様に対してベストのパフォーマンスを提供することが目標と聞けば、冒頭で伺った「スピード感を大事にすること」という仕事のモットーにも、思わず納得してしまいます。

お客様にエンジニアという立場から寄り添い、お客様のビジネスがうまく回るように支援することで、多くの人がハッピーになれるよう技術面から貢献していきたいと願う蓮沼さん。最後にこの記事をお読みの、LinuCレベル1を目指す皆さんに、ひとこと激励のメッセージをいただきましょう。 「私に関して言えば、LinuCのために勉強した内容は、本当に1つも無駄にならず、日々の業務にダイレクトに生きています。皆さんもぜひ認定取得のために頑張って、その成果をご自身の業務に生かしてください。心から応援しています!」


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