仮想マシンの作成と管理

仮想マシンの追加やOSのインストールについて、手順を追って説明していきます。

最終更新日:2024年02月08日

続いては、仮想マシンの追加やOSのインストールを実行していきます。以下のようにvirt-installコマンドで仮想マシンの追加が行えます。例えば、以下では、64bit CPU、2コア、メモリ(RAM)1GB、ディスク20GBのUbuntu 18の仮想マシンを作成しています。

$ VM_NAME="ubuntu18"               
$ virt-install \    
--name ${VM_NAME} \
--hvm \
--arch x86_64 \
--os-type linux \
--os-variant OS種類 \      
--vcpus 2 \                    
--ram 1024 \                   
--disk path=/var/lib/libvirt/images/${VM_NAME}.img,format=qcow2,size=20 \ 
--network bridge=br0 \         
--graphics vnc,keymap=ja \
--noautoconsole \
--location ISOイメージファイルのパス

OSの種類に指定できるオプションは、osinfo-queryコマンドで確認できます。まずはこのコマンドを実行して使用可能なバージョンを確認してから、ISOイメージをダウンロードしてもいいでしょう。

$ osinfo-query os

virt-installコマンドを実行したら、virshコマンドで仮想マシンが表示されることを確認しましょう。

$ virsh list

続いては、仮想マシンとブリッジインターフェースの接続を確認しましょう。

$ virsh domifest ubuntu18

仮想マシンへのOSインストール

仮想マシンが追加できたら、OSのインストールを進めていきましょう。virt-installコマンドを実行すると、新しく追加された仮想マシン上でOSのインストーラが起動しています。

CentOSのブラウザーインターフェースを起動して、仮想ディスプレイに接続し、インストーラを実行してみましょう。

https://ホストマシンのIPアドレス:9090

にアクセスして、root権限を持つユーザーでログインします。

左側ペインのメニューで「仮想マシン」をクリックし、先頭の「>」をクリックしましょう。コンソールタイプを選択して仮想ディスプレイに接続します。GUIインターフェースを使用するためは「Graphics Console(VNC)」を選択しましょう。

あとはインストーラの指示にしたがって、OSのインストールを進めていきましょう。

以上の手順でCentOS上にKVM(カーネルモジュール)を追加して、仮想マシンを追加し、異なるOSをホストOS上で実行できるようになります。

代表的なvirshコマンドのオプション

KVMで生成した仮想マシンを操作するには、virshコマンドを用います。主なコマンドには以下のようなものがあります。

仮想マシン(VM)の一覧を表示します。

$ virsh list all

VMを起動します。

$ virsh start <vm名>

VMを停止します。

$ virsh shutdown <vm名>

VMを強制終了します。

$ virsh destroy <vm名>

VMを再起動します。

$ virsh reboot <vm名>

VMを削除します。

$ virsh start <vm名>

VMの設定を変更します。(VMの停止が必須)

$ virsh edit <vm名>

VMのCPU情報を取得します。

$ virsh vcpuinfo <vm名>

GUIで仮想マシンを管理するツール(virt-manager)

前節ではvirt-installコマンドを用いて仮想マシンの追加を行いましたが、デスクトップ環境を使用している場合には、GUIベースのvirt-managerを使用することも可能です。

# yum -y install virt-manager

(中略)
インストール済み:
  virt-manager-2.2.1-2.el8.noarch                                               

完了しました!

インストールが完了したら、

  • virt-managerコマンドを実行する
  • ナビゲーションメニューから、「アプリケーション > システムツール > 仮想マシンマネージャー」をクリックする

のいずれかの方法で起動します。

仮想マシンマネージャを起動したところ

この時、libvirtdが起動していないと接続エラーが出ますので、自動起動にしていない場合は以下のようにlibvirtdを起動します。

# systemctl start libvirtd

左上のディスプレイのアイコンをクリックすると仮想マシンを追加することができます。デフォルトでは、「ローカルのインストールメディア(ISOイメージまたはCD-ROMドライブ)」が選択されています。あらかじめ仮想マシンにインストールしたいOSのISOイメージを用意しておきましょう。

新しい仮想マシンの追加ウィザード
ISOイメージを選択して仮想マシンを作成するメニュー

このようにして、仮想マシンマネージャー(virt-manager)を使用すると、GUIベースで仮想マシンの追加を実行できます。

仮想マシンマネージャーを使ってCentOS7.7のインストーラを実行しているところ

インストーラの実行が完了したら、OSを再起動します。今回は最小インストールパッケージを選択したので、下記のようにコマンドラインのログイン画面が表示されます。

インストールを完了してKVM上でCentOS 7が動作している様子

執筆者紹介

・太田 俊哉

・井上 博樹



このドキュメントは、LinuCレベル2の学習用の教材から抜粋して作成されたものです。教材全体は以下のPDFファイルをご覧ください。
LinuCレベル2学習教材

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