まさにITの世界へのパスポート!ITパスポート試験のご紹介

このコラムはITエンジニアを目指して就活をしている人を対象に、さまざまな情報をわかりやすく解説していきます。

最終更新日:2024年09月12日

このコラムは主に就活をしている学生を対象に、ITエンジニアを目指して活動する上で役立ちそうな情報をお届けしていくコラムです。もちろん就活生以外にも役立つ内容となっていますのでぜひご覧ください。

IT関連にアンテナを張っている就活生の皆さんであれば知っている人も多いかもしれない「ITパスポート試験」について、少しご紹介したいと思います。

身につくのはITに関する幅広い知識

ITパスポート試験の合格に向けた学習で身につくことは、一言で言うと「ITに関わる仕事をする上で知っておいた方が良い基本的な知識」です。

その基本的な知識を「経営(ストラテジ系)」「管理(マネジメント系)」「技術(テクノロジ系)」の3つの面から習得していく、という特徴があります。

「経営」や「管理」というテーマがあったり、技術といってもどちらかというと概念的な内容を問われるので、「エンジニアになるためのスキルを身につけたい」と思っている人からすると少々意図したものとは異なる恐れがありますので、ご注意ください。

ITパスポート試験のことをもっと知ろう!

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試験内容・出題範囲のページより

試験の内容

表にまとめた通り、120分で100問を四肢択一式で解答していきます。

先に書いた経営/管理/技術の3つのジャンルから出題されるのですが、もう少し分解すると以下の通りです。難しい単語が出てきますが、なんとなくイメージは湧きますか??

経営(ストラテジ系)
1)企業と法務(企業活動、法務)
2)経営戦略(経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ)
3)システム戦略(システム戦略、システム企画)

管理(マネジメント系)
4)開発技術(システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)
5)プロジェクトマネジメント(プロジェクトマネジメント)
6)サービスマネジメント(サービスマネジメント、システム監査)

技術(テクノロジ系)
7)基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)
8)コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)
9)技術要素(情報デザイン、情報メディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)

受験はパソコンを使ったCBT方式

ITパスポート試験はコンピューターを利用して実施するCBT(Comupter Based Testing)方式で実施されます。

CBT方式で受験する人は、試験会場に行きコンピューターに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答をします。

CBT方式の試験が初めての時は、「試験の流れ」や「受験要領」に事前に目を通しておくと安心できますよ。
ITパスポートの公式サイトでは、CBTの試験会場で使用するログインから試験終了までの操作方法を実際の画面の画像を用いて説明しています。また、CBT疑似体験ソフトウェアも用意されているので、事前に試しておくことをお勧めします。

合格に向けた学習方法

まずは出題範囲を知ろう

試験に合格するためには、どういうことが問われるのかを知ることから始めるのが大事です。いきなり個々の問題を解いてもいいですが、どうしてそういう問題が出るのかを知っておくと納得度がグッと上がると思います。

どういう内容が問われるのかは「シラバス」と呼ばれる、問う内容を体系的に整理して明確化したものが公開されていますので、こちらをチェックしましょう。

ITパスポート試験のシラバス

次は過去問題を見てみよう

紹介したシラバスを踏まえてどういう問題が実際に出たのかを、過去問題で実際に確認してみましょう。本当に幅広い内容が問われることがわかるかと思いますので、この前提で学習計画、つまり時間のやりくりの仕方を考えていく必要があります。

効率的な学習を目指そう

過去問題を見てもらえればわかる通り、それぞれの言葉の意味をしっかり理解することがとても重要になります。

参考書や問題集、解説サイト/動画を見て学習を進めることはもちろんですが、それにプラスして、例えば用語集を作ってちょっとした時間を使って単語を覚える、といったことにも取り組んで、忙しい学生生活の空き時間を効果的に使っていくことも検討してみてください。

ITパスポート試験応募者の内訳

平成21年に開始されて以来、ITパスポート試験の累計応募者数は令和3年で140万人を超えています。
以下、令和3年のデータになります。

割合は、社会人が72%で学生が28%
年代別は、10代以下が12%、20代が46%、30代が19%、40代以上が23%。
社会人の非IT系企業が78%、IT系企業が22%。
在学中の学校別割合は、大学が55%、高校が21%、専門学校が15%、その他が9%。

ITパスポート応募者データのページより

まとめ

経営(ストラテジ系)、管理(マネジメント系)、技術(テクノロジ系)と、就職活動中の学生の皆さんからするとどれも馴染みのない言葉が多いと思いますが、社会に出た時に知っておいた方がいい、ということがまとまっている試験です。

ITパスポート試験は「ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」と定義されるだけあって、横断的にITに関する知識を得ることができる試験となっています。

まさに、ITの世界にこれから触れていくという人にはピッタリの試験だと思います。

一方で、先に書いた通りITエンジニアになることを目指している人にとっては、実務に携わるというときには物足りない部分もありますし、逆に経営系や管理系の問題に苦戦してしまうところもあると思います。

なので自分がどういうキャリアを描きたいのかを考えて、そのキャリアに必要な知識やスキルを身につけるのに役立つ認定はどれなのか、という視点で選ぶのが良いのではないでしょうか。

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