LinuCはITエンジニアの基礎から身につく認定です
このコラムはITエンジニアを目指して就活をしている人を対象に、さまざまな情報をわかりやすく解説していきます。
このコラムは主に就活をしている学生を対象に、ITエンジニアを目指して活動する上で役立ちそうな情報をお届けしていくコラムです。もちろん就活生以外にも役立つ内容となっていますのでぜひご覧ください。
今回の記事では私たちLPI-Japanが開発・運営をしているLinux技術者認定「LinuC(リナック)」について少し紹介をさせていただこうと思います。
そのLinuC(リナック)という認定はどういう認定かというと、一言で言うとITエンジニアを目指すのであれば誰もが知っていてほしい知識やスキルを集約した認定です。
これからITエンジニアを目指すという学生の皆さんはぜひ、読んでみてください。
目次
LinuC(リナック)を取ると何が身につく?
LinuCはLinux技術者認定です。Linux(リナックス)は、WindowsやmacOSと同じようなOS(オペレーティングシステム)の1つです。
大学生の皆さんにとってはLinuxと聞いてもピンとこないかもしれませんが、皆さんが普段使っているスマホアプリやWebサービスを動かしているサーバーの多くはLinuxの上で動いている、といっても過言ではありません。
その世の中のインターネットのサービスを支えるLinuxの操作はコマンドで行うのが一般的なので、LinuCでは基本的なコマンド操作の習得に始まり、各種サーバー構築、そのサーバーで運用するサービスの維持管理、最終的にシステムの設計・開発ができるまでの内容をステップアップしながら身につけることができます。
もちろんLinuxだけではなく仮想化技術やクラウドといった最新技術についてもカバーしているので、今求められるITエンジニアに必要な技術を抜け漏れなく習得することができます。
ITパスポートや基本情報技術者試験との違いでいうと、コマンドの操作やシステム設定など本当の現場で必要となるスキルや知識を身につけることができる、ということです。
マネジメント系やストラテジ系を問うITパスポート/基本情報技術者試験は幅広い知識を問うので、うまく使い分けてほしいと思います。
Linux(リナックス)とは何でしょうか??
それではあらためて、大学生の皆さんは、Linux(リナックス)という言葉を聞いたことはありますか?
理系の大学であればコンピューター関連の講義で出てくるでしょうが、文系の大学だとほとんど耳や目にすることはないかもしれませんね。
Linuxは、Windows10/11やmacOSのように、コンピュータを動かすための基本ソフト、つまりOS(オペレーティングシステム)のひとつです。
Linuxは、70年代に誕生した歴史のあるUNIXと互換性のあるOSとして、90年代にフィンランドの学生だったリーナス・トーバルズさんが開発し、インターネットの普及に合わせる形で発展してきました。
Linuxはオープンソースソフトウェアとして開発が進み、そこがWindowsやmacOSと決定的に異なっています。
誰もが開発に参加できるというオープンソースソフトウェアの特性もあって、インターネットを通じて世界中のエンジニアがLinuxの開発に参加しました。またライセンスに従えば無償で利用することができるので多くの人がいろいろな形で使うようになり、急速な発展を遂げて今にいたります。
ちなみに、オープンソースソフトウェアとはソフトウェアの設計図ともいえるソースコードが公開されており、ルールに従うことを前提にそれをだれもが自由に無償で扱うことができるソフトウェアのことです。
また、Linuxは、別のエントリーで紹介しているサーバーを動かす基本ソフトとして利用されることが多く、企業・学校・官公庁だけでなく、クラウドサービスなどでも広く採用されています。
実はAndroidスマートフォンが動作するための基本ソフトにLinuxが採用されているんですよ。
LinuC(リナック)の概要
LinuCは、Linux Professional Certificateの略で、日本語にするとLinux技術者認定になります。ITエンジニアの知識とスキルの客観的な証明として、多くのエンジニアや企業の方々にご利用いただいています。
具体的には、冒頭紹介したLinuxを扱うことができるエンジニアのスキルと知識を4つのレベルで、中立・公正に証明しています。
LinuCレベル1
物理・仮想環境のLinuxサーバーの構築と運用
LinuCレベル2
仮想マシン・コンテナを含むLinuxシステム、ネットワークの設計・構築
LinuCレベル3
各分野の最高レベルの技術力を持つ専門家レベル
LinuCシステムアーキテクト
ITプロジェクトを成功に導く上級エンジニアの証明
4つのレベルから成り立っていることもあり、徐々にステップアップしながら知識や技術が身に付くような構成になっているのも特徴です。
このようなことから多くの企業でも人材の採用や育成の現場でも使われていて、多くの先輩エンジニアがLinuCを使って現場で活躍をしています。
LinuCを受験して認定を受けるには?
受験に条件はありません
LinuCの受験に特別な前提条件はありません。誰でもが受験することができます。
受験は希望する受験日や受験会場(試験センター or 自宅など)を指定して受験します。他の試験のように受験日が予め指定されているのではなく、ご自分の都合の良い時間と場所で(予約さえ取れればですが)受験することができます。
受験手続きの方法は以下の動画で紹介していますので、こちらをご覧ください。
認定取得の条件
LinuCの認定を取得するには、試験に合格をする必要があります。
LinuCレベル1であれば、101試験と102試験の2つの試験に合格する必要があります。またLinuCレベル2であれば、201試験と202試験の2つの試験に合格する必要があります。
ただし上位の認定を取得するには下位レベルの認定を取得しておく必要がある、という点はご注意ください。
詳しくは下記ページをご覧ください。
LinuC(リナック)の受験ご案内|LPI-Japan - LinuCLinuC(リナック)の受験日や受験料、受験場所など、受験手続きをするための情報をご案内しています。|LPI-Japanlinuc.org
まとめ
LinuCはLinuxの技術者認定でありながらITエンジニアの基礎が体系的に学べ、しかも実際に手を動かしながら学習を進めることで仕事の現場で求められる知識やスキルが身に付く認定です。
手を動かして学んだ内容は実務でも有益ですし、有資格者であるということは、資格を取得するために努力したということの証明でもあります。就活や転職はもちろん、一緒に働く先輩や上司にもアピールできます。
LinuC取得でITエンジニアとして好スタートを切りましょう!