インフラエンジニアの"やりがい"
このコラムはITエンジニアを目指して就活をしている人を対象に、さまざまな情報をわかりやすく解説していきます。
このコラムは主に就活をしている学生を対象に、ITエンジニアを目指して活動する上で役立ちそうな情報をお届けしていくコラムです。もちろん就活生以外にも役立つ内容となっていますのでぜひご覧ください。
先日、会話をしていた時にITインフラを管理することってどういうことなんだろう、という話になって、こんな会話になりました。
SNSや動画投稿サイト、オンラインゲーム、世界中で利用されているキャッシュレス決済といったITサービスが身近なものになって久しいです。
普通にスマートフォンを使っている方であれば、当たり前のように利用されているのではないでしょうか。
こうした世界規模で一度に数百数千万人が同時にアクセスするような、先端のITサービスを支える縁の下の力持ち的存在、それがインフラエンジニアです。
今回はそんなわたしたちに身近なITサービスを支えるインフラエンジニアのやりがいに注目したいと思います。
別の記事でインフラエンジニアの仕事内容についてご紹介していますので、インフラエンジニアって何?と思われた方は先にそちらをご覧ください。
ITサービスが使えるのはITインフラがあるから
コロナ禍の影響もあって、私たちの日々の生活の中でも非対面や非接触のコミュニケーションが増えましたが、その背景でさまざまなITサービスが活用されています。
キャッシュレス決済の普及はフードデリバリーやセルフレジなどの利用を促進していますが、キャッシュレス決済のような利用者の多いサービスを動かすためのシステムは設計するだけでなく実際に動かす基盤の構築がとても重要になります。
こうしたサービスのシステムを動かすためのサーバーやネットワークなどの物理的な基盤(ITインフラ)を構築するのがインフラエンジニアの主な仕事です。
動かしたいシステムの規模に応じてサーバーのスペックを決めて、24時間問題なく動作するように設定するといった仕事です。
インフラエンジニアはまさに縁の下の力持ち。彼らのおかげで私たちは便利なITサービスを日々当たり前のように利用しているわけです。
増え続けるインフラの需要
SNSでも動画が当たり前の時代になっていますが、インターネットでやり取りされるデータ量は加速度的に増えています。
さらにコロナ化の影響でリモートワークが増え、ビデオ会議によってネット上を飛び交うデータ量が増えています。
こうした状況に対応するには、サーバーやネットワークなどの基盤の増強が不可欠です。
またIT業界では新しい技術や規格への素早い対応が求められます。IoT、5G、AI、ビッグデータなどもITインフラに関連する技術でありキャッチアップが求められます。
Society 5.0 時代にはさまざまな業種でIT化が進行します。ITインフラを支えるインフラエンジニアの活躍の機会は一層拡大していくでしょう。
動いて当たり前の世界
現在私たちが利用しているITサービスは24時間問題なく利用できるのが当たり前ですが、24時間利用できるようなシステムを構築するためには、当然さまざまな技術や知識が必要になります。
インフラエンジニアにとってのやりがいの一つがここにあります。
動かしたいITシステムの内容に応じて、適切な規模のインフラを検討し、設計・構築する必要があります。
保守という側面では、24時間システムを監視する必要があるので、普通に考えると大変な仕事だと感じるかもしれません。
そのような場合でも自動化の技術を利用することで解決できます。自動化によって、大規模のシステムであっても少人数で監視できるような仕組みを作ることもできます。
実際のところ、インフラに障害はつきものなので、システム全体に被害が及ばないように、機器を二重化したり、データを分散させたりするような冗長化が重要になります。
世界を支えるのがインフラエンジニア
世界中で利用されている検索サイトやニュースサイト、SNSや動画投稿サイトのように、地球規模のITサービスはたくさんあります。
そんな世界中の人々を対象にした、地球規模のサービスを支えるITインフラは当然インフラエンジニアが支えることになるわけです。
システムの規模が大きくなれば、実機や仮想関係なくサーバーの台数も多く、資産管理や監視、故障対応なども大変になります。技術的なことだけでなく、人的要素やオペレーションなども重要になります。
過去に例のない大規模なシステムを構築し、常に安定したサービスが提供できるように運用・保守していくのがインフラエンジニアの醍醐味と言えるのではないでしょうか。
インフラは私たちの生活そのもの。
インフラエンジニアはまさに世界を支える仕事と言えそうですね。