プロジェクトマネージャーってどんな仕事?

このコラムはITエンジニアを目指して就活をしている人を対象に、さまざまな情報をわかりやすく解説していきます。

最終更新日:2024年09月18日

このコラムは主に就活をしている学生を対象に、ITエンジニアを目指して活動する上で役立ちそうな情報をお届けしていくコラムです。もちろん就活生以外にも役立つ内容となっていますのでぜひご覧ください。

プロジェクトマネージャーは言葉どおり、プロジェクトの管理をする人です。プロジェクトを成功に導くという目標のため作戦を練り指揮する、サッカーチームでいうところの監督がプロジェクトマネージャーです。

いわゆる開発に直接携わる役割の人ではないですが、とても大事な仕事なので紹介したいと思います。

プロジェクトマネージャーとは

「プロジェクト」を辞書で引くと「新しいものを考え出し、実用化するための研究や事業」と説明しています。

大きなものでは鉄道のような社会インフラから宇宙開発まで、身近なものでは受験勉強やダイエットなども立派なプロジェクトです。

身近なプロジェクトには一人で完結するものもありますが、ITの世界でのプロジェクトは基本的にはシステム開発や規格作りが主となり、関わる人も多くなります。

プロジェクトを成功に導くために集められる人がプロジェクトメンバー、またプロジェクトと利害関係にある人をステークホルダーなどと呼びます。

プロジェクトマネージャーは言葉どおり、プロジェクトの管理をする人ということになります。略して「プロマネ」とか「PM(ピーエム)」と呼ばれたりもします。

例えるなら、プロジェクトを成功に導くという目標のため作戦を練り指揮するサッカーチームでいうところの監督がプロジェクトマネージャーです。

プロジェクトリーダーとの違い

ところで、「プロジェクトリーダー」という言葉を聞いたことはありませんか?プロジェクトマネージャーに役割も似ていて、PMに対してPLなどと言われます。

その違いはどこにあるのでしょうか。

プロジェクトにはいろいろな人がかかわりますが、プロジェクト自体、複数の人員で構成された複数のチームで構成されます。

業務の内容によって、例えば開発設計チーム、プログラマチーム、運用チームなどに分かれているとすれば、それぞれのチームにリーダー的なまとめ役が必要になってきます。そうした人たちをプロジェクトリーダーと呼ぶことが多いようです。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトリーダーからさまざまな状況を聞き出し、問題を洗い出したり、問題解決のための施策を考えたり、受発注関係にあるステークホルダーとの折衝を行ったりと、プロジェクト全体の進捗をコントロールしていくのが大きな役割になります。

例えばですが、学生行事に当てはめると、学祭のクラスやサークル単位の責任者がプロジェクトリーダーで、学祭の実行委員会にあたる人たちがプロジェクトマネージャーのような存在になるかもしれません。中高生でしたら学級委員と生徒会のような関係でしょうか。

プログラマーとの違い

プログラマーは、システムエンジニアが設計したシステムの要件に従って実際のプログラムを書く人です。コンピューターに実行させる処理をプログラミング言語を使ってコードとして記述するのが仕事です。

プロジェクトマネージャーが人と人をつなぐ役割だとすれば、プログラマーは人とコンピューターをつなぐ役割と言えます。

プログラマーに求められるのは、システムエンジニアが設計したシステムを正しく動作するよう論理的に組み立てられる力です。

大規模なシステムを正しく要件通りに動かすためには膨大なプログラミングが必要です。それには時間もかかるし、集中力や粘り強さも必要です。

プロジェクトマネージャーはプログラミングこそしませんが、プロジェクトを成功に導くまでには時間もかかります。プログラマーに求めらるものと種類は違っていますが、同じように集中力や粘り強さが求められます。

システムエンジニアとの違い

システムエンジニアは技術的な知識をベースにお客様の要望や要求に沿って仕様や仕組みそのもの、つまり、システムを作るのが仕事です。

プロジェクトマネージャーとの関係性でいえば、プロジェクトマネージャーと協力し合いながらシステムの全体像を進行計画を設計し、プログラマーがプログラミングするために必要な条件や決まり事を決めていく、ということです。

プロジェクトマネージャーがプロジェクト全体を管理する役割だとすれば、システムエンジニアはシステム全体をカタチにする役割と言えます。

プロジェクトマネージャーもシステムエンジニアも全体を俯瞰できる大きな視野を持つことや、関係者との調整役としてのコミュニケーション能力が求められる点では共通しているといえます。

プロジェクトマネージャーの将来性

プロジェクトにかかわるメンバーは技能の種類の違いはありますが、プロジェクトを成功に導くためにそれぞれの役割を果たします。

プロジェクトマネージャーは、メンバーやチームにプロジェクトの意義を伝え、人員や進捗を管理しつつ、プロジェクトでかかげた目標を達成するために奔走します。

当然、大きな決断が求められる場面も出てくるでしょう。それだけプロジェクトマネージャーの役割は重要です。

将来性という観点ですが、IT人材白書の2019年度版によれば、IT企業ではプロジェクトマネージャーが重要と考え、育成していきたい人材の上位に位置しています。

ただし、プロジェクトマネージャーとして活躍しつつけるのであれば、今後需要が高まる領域の知識や技術へのキャッチアップは重要です。

ITエンジニア全般に言えることでもありますが、最新の技術知識・スキルを習得していくことがプロジェクトマネージャーのキャリアアップにつながるといえそうです。

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