ITエンジニアになっても勉強は続けよう

このコラムはITエンジニアを目指して就活をしている人を対象に、さまざまな情報をわかりやすく解説していきます。

最終更新日:2024年09月18日

このコラムは主に就活をしている学生を対象に、ITエンジニアを目指して活動する上で役立ちそうな情報をお届けしていくコラムです。もちろん就活生以外にも役立つ内容となっていますのでぜひご覧ください。

一生懸命勉強をして、資格試験や就職試験を乗り越え、ITエンジニアとして企業に就職できたというみなさんは

「ITエンジニアになれたのだからもう勉強しなくていいかな…」

なんてことを思っていませんか?
それは大きな誤解で、活躍できるエンジニアになるためのスタートラインに立ったようなものなのです。

そこで今回はエンジニアとしての学習をしていくことの重要性や、学習をするためのヒントをご紹介したいと思います。

最初は新人研修から

一般的に、新卒や全くの異業種からの転職した皆さんを待っているのは新入社員研修です。エンジニアの種類によって内容は様々ですが、一般的にはプログラミングやインフラなどの基礎的な知識や技術を学習するはずです。

ITエンジニアになるために勉強してきたのに、入社早々また勉強か…と思うかもしれませんが、社員として最低限習得しておきたい知識を体系的に学ぶ良い機会ですので、チャンスと思って前向きに臨みましょう。

配属後も自主的に勉強していこう

企業によって違いはあるでしょうが、研修が終われば配属も決まり、本格的なITエンジニアとしての業務に従事することになります。

新人研修で学習した知識をすぐに活かせる部署ならラッキーですが、知見が全くない技術の習得が必要な想定外の部署に配属になってしまうこともあるかもしれません。

当然、上司や先輩社員のフォローがあるでしょうし、社内での知識共有手段も用意されているでしょうが、新人研修のように手取り足取り全面的に会社がサポートしてくれるということはなくなります。

なんでもかんでも会社に頼るのではなく、自ら新しい技術についての知識の獲得を目指すことでITエンジニアとしてのスキルをみがいてキャリアアップにつなげていきましょう。

どんな業界でも自走できるエンジニアは歓迎されます。

ITエンジニアという仕事の性格上、新技術への対応は必須ですが、ITの世界での新技術は現行の技術の発展系だったりすることも多いため、基礎技術を習得していれば理解もはやく、応用も効くはずです。

得意分野を作ろう

テレビゲームの話になりますが、人気が高いロールプレイングゲームでは、戦いのプロである戦士、魔術のプロである魔法使い、治療を専門にする僧侶のような専門性の高いキャラクターがそれぞれ協力し合って最終的な目的に向かっていきますよね。

ITエンジニアも一緒で、最初はレベル1(=見習い)から始まりますがさまざまな業務を通じてスキルを磨き、お客様の要望に応えられるだけのスキル習得をしていきます。お客様からのラスボス級の要望に対しても、しっかり対峙していかなければならないのです。

そのようなお客様からの要望に対してはもちろん個人ではなくチームで対応するわけですが、その時に自分は何が得意なのかをチームリーダーやメンバーに対して明示できなければいけません。

テレビゲームの話に戻りますが、ロールプレイングゲームでパーティーを組むときに単に魔法が使えるキャラクターなら誰でも良いではなく、「炎の魔法が得意」とか「回復の魔法が得意」で選びますよね。攻撃が得意なキャラクターを選ぶ時も何かの条件で選ぶかと思います。

それと同じようにITエンジニアも自分が得意な技術領域をしっかり持つ必要が出てきます。

LPI-Japanの企業インタビュー記事で、NTTデータの担当者がエンジニアとして旗を揚げることが大切とお話ししていますが、まさしくこのことです。

NTTデータが語るエンジニア像とその育成「旗を揚げる」ことの大切さとは? | Linux技術者認定試験 リナック | LPI-Japan

「旗を立てる」には学習をしていこう

幸いなことに、ITエンジニアにとっての学習コンテンツは実にたくさんあります。それぞれのカテゴリーでご自分の興味関心のある技術やトピックをキーワードに検索してみるのが早道でしょう。

無料の技術解説動画を活用する

手始めに、動画を見てみるのも良いでしょう。手前みそになりますが、わたしたちLPI-Japanでは定期的にオンラインで開催している技術解説セミナーの動画を無料で配信しています。

Linux技術者認定資格「LinuC」関連が多いので、特にLinuxに興味や関心のある方は活用してみてください。

技術解説セミナー - Linux技術者認定 LinuC |

過去に開催したセミナーはYoutubeで公開していますので、興味があるものからぜひみてみてください。

LPI-JapanLPI-Japanチャンネル

動画学習サイトを活用する

有償のIT系学習コンテンツの提供元としてはUdemyの人気が高いです。

こちらも検索機能を使って絞り込み、プレビュー機能などを使って、サマリーや講師の解説がわかりやすいかどうなどをチェックしましょう。1講座あたり通常数千円から数万円までと高額なのですが、セールが定期的に開催されます。講座によっては3万円に近いものが2000円程度になるので、セールを狙って購入するのがおススメです。

海外発の講座も多いですが日本語の字幕にも対応している講座もありますので、英語だからと敬遠せず勇気を出して挑戦してみましょう。

Online Courses - Learn Anything, On Your Schedule | Udemy

IT系勉強会

これまでも、IT系の勉強会は全国各地で開催されてきましたが、コロナ禍の影響もあってオンライン開催が飛躍的に増えました。

オンライン会議のアプリケーションも利用者が増え、相乗効果で機能も充実してきたことで、オンラインの勉強会もすっかり定着した感があります。開催地にしばられずに参加できるというメリットもあります。

どれも気軽に参加できるものばかりです。また自分の会社以外のエンジニアとの交流も活発に行われているので、いい意味で影響しあえると思いますよ。

connpass - The IT meetup platform for building connections

TECH PLAY[テックプレイ] - IT勉強会・イベントなどの情報検索サービス

市販のIT関連書籍を活用する

IT・コンピュータ書はコーナーの分類が細分化されていて、取り扱い点数の多い、大型あるいは専門書店で探してみましょう。

2023年2月現在、「「技術書」の読書術」という本がベストセラーになっています。その名の通り、技術書の選び方や読み方以外に共有のコツやテクニックも紹介されており、技術書以外の本の読書術としても応用できておすすめの一冊です。

「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック | 翔泳社

まとめ

何度も繰り返しになりますが、ITエンジニアにはスキルアップが求められます。技術は常に進化しトレンドも変化していきます。ITエンジニアはそうした技術の進化や変化にしっかりと追いついていく(=キャッチアップする)必要があります。

新しい技術は総じて現行の技術の発展系だったりすることも多いため、基礎技術を習得していれば理解もはやく、応用も効くはずですよ。

Linux標準教科書

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