Linux豆知識 055
LAMP(ランプ)
公開日:2010年04月02日
今回は「LAMP(ランプ)」について。
LAMPとは、一つのソフトウェアを指す用語ではありません。「Linux」「Apache」「MySQL」、「PHP(PerlまたはPythonの場合もある)」の頭文字を取った用語です。
この組み合わせは、OSに「Linux」、Webサーバソフトに「Apache」データベースに「MySQL」、スクリプト言語に「PHP/Perl/Python」を使うというものです。この組み合わせは、「動的なWebサイトの構築に適したオープンソースソフトウェアの組み合わせ」なのです。
最近でこそ「動的」、すなわちユーザの入力によって出力内容が変化するWebサイトは当たり前になりつつあります。しかし、以前はWebサイトといえば「静的」なものがほとんどでした。すなわち、ユーザとの会話が成立しない、一方的に決まった情報を配信するというWebサイトばかりだったのです。
少しWebページの作成をしたことがある人ならわかると思いますが、静的なWebサイトを作成するにはHTMLの知識があれば事足ります。しかし、動的なWebサイトの作成には、PHPなどのプログラミングの知識が必要になります。さらに、膨大な量のデータをどう扱うか?というところがネックになります。
そこで、「Linux」と「Apache」を利用してWebサイトを公開できるようにし(静的コンテンツならばこの2つで十分)、スクリプト言語として「PHP/Perl/Python」を利用(動的コンテンツを組み立てるために必要)、そして大量なデータを格納・管理するためにMySQLを利用する、ということになります。この「LAMP」の組み合わせは動的なWebコンテンツを構築するのに強力な組み合わせで、現在では非常に多くのWebサイトに採用されています。
ちなみに、「MySQLの代わりにPostgreSQLを採用」した、「LAPP」というセットもあります。