Linux豆知識 096

NAT

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今回は、「NAT」について。

「NAT」とは、「Network Address Translation」、日本語に訳すと「ネットワークアドレス変換」のことです。

インターネットに接続されたLANは、ゲートウェイを介して両者のネットワークが接続されています。このとき、LAN側はローカルIPアドレスを、インターネット側はグローバルなIPアドレスが割り当てられます。このため、LANとインターネットを結ぶためには、工夫が必要になります。

単にルーティングするだけではダメなのでしょうか?ローカルIPアドレスを利用している限り、ダメです。ローカルIPアドレスはインターネットに流してはいけないと決まっている上、いくつものLANで同じローカルIPアドレスを利用しているのですから、インターネットから特定のローカルIPアドレスにパケットを送り届けるのは不可能なのです。

そこで登場するのが「NAT」です。NATは、送信元のIPアドレスもしくは送信先のIPアドレスを付け替える技術です。主に、ローカルIPアドレスを、グローバルIPアドレスに付け替えることで、インターネットとLANの通信を可能にします。Linuxでは、「iptables」で実現できます。

おそらく一番わかりやすいのが、「SNAT」(Source NAT:送信元IPアドレスを付け替える)です。たとえばLANからインターネットに接続する際、LANからのIPアドレスをゲートウェイのIPアドレスに付け替えるという技術です。

もうひとつは「DNAT」(Destination NAT:送信先IPアドレスを付け替える)です。たとえばLANの中にインターネットからアクセスしたいホストがある場合に使われる技術です。インターネットからLAN内のコンピュータに直接アクセスできるようになります。言うまでもなく、何も考えずにこの技術を利用するのは危険ですので、注意して下さい。

上手に使えば非常に便利な技術ですので、ぜひ学んでおいてください。

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