Linux豆知識 175
「/etc/fstab」ファイル
公開日:2015年05月21日
今回は、「/etc/fstab」ファイルについて見てみましょう。
「/etc/fstab」ファイルは、マウントするファイルシステムの情報を記述するファイルです。OSを起動する際には、システムがデバイスをディレクトリにマウントしますが、その際、どのデバイスにどのディレクトリをマウントするか、の処理は、「/etc/fstab」ファイルの記述に従って進行します。
「/etc/fstab」ファイルの内容は、mountコマンドと切っても切れない関係にあります。mountコマンドは、たとえば次のように実行します。
# mount -t ext4 /dev/sda1 /home
このコマンドは、「/dev/sda1デバイス」を、「/home」ディレクトリにマウントする、という操作を実行します。一方、「/etc/fstab」にたとえば次のような1行があったとします。
/dev/sda1 /home ext4 defaults 1 1
この1行があると、OSを起動する際、上記のmountコマンドを実行したのと同じという状態になります。また、OSを起動した後でも、たとえば
/dev/cd0c /cdrom cd9660 ro,noauto 0 0
という1行があったとすると(4つ目の「noauto」は、OS起動時にマウントしないというオプションです)、
# mount /cdrom
と実行するだけで、
# mount -t cd9660 -o rdonly /dev/cd0c /cdrom
を実行したのと同じことになります。
「/etc/fstab」の記法は、以下の通りです。
第1フィールド:デバイス名
第2フィールド:マウントポイント
第3フィールド:ファイルシステムの種類
第4フィールド:各種オプション
第5フィールド:ファイルシステムをdumpするか否かの指定
第6フィールド:OS起動時にfsckチェックを行うか否かの指定を行う
OSを管理・運用する際に重要なファイルですので、必ず覚えておきましょう。
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LinuCレベル1 | :101試験 | :1.05.3 ファイルシステムの作成と管理、マウント |