Linux豆知識 177

「/etc/resolv.conf」ファイル

公開日:2015年06月18日

今回は、「/etc/resolv.conf」ファイルについて見てみましょう。

「/etc/resolv.conf」ファイルは、名前解決(ホスト名からIPアドレスを調べること)の設定を行うファイルです。実例を見てみましょう。

nameserver     192.168.0.1
nameserver     192.168.0.2
domain         localdomain
search         dm1.example.org   dm2.example.org

「nameserver」の後ろには、そのコンピュータが名前解決に利用するDNSサーバのIPアドレスを記述します。記述するIPアドレスは、グローバルIPアドレスでもプライベートIPアドレスでも構いません。また、nameserverは複数指定することができます。複数指定した場合は、まず最初に指定したDNSサーバに問い合わせを行い、解決できなかった場合は2番目に指定したDNSサーバに問い合わせる、という具合に動作します。

「domain」の後ろには、通常はそのコンピュータが所属するドメインを指定します。このようにすると、名前解決の際にホスト名だけを入力したとき、domainの後ろに記述したドメイン名を付加して名前解決を行ってくれます。
たとえば、

$ ssh host01

のようなコマンドを実行すると、

$ ssh host01.localdomain

を実行したのと同じことになる、ということです。多くの場合、そのコンピュータが存在するネットワークの上にあるホストを頻繁に利用することになるため、domainにはそのホストが属するドメインを指定して、ホスト名(FQDNの最初のピリオドまでの部分)だけを指定すればそのホストにアクセスできるようにすることが一般的です。

「search」は、「domain」を複数指定できるようにしたものです。上の設定例の下で

$ ssh host01

を実行した場合、まず「host01」で名前解決を試み、失敗すると
「host01.localdomain」を、それも失敗すると
「host01.dm1.example.org」、「host01.dm2.example.org」の順で名前解決を試みます。

実は他にもいくつか記述できる項目があるのですが、最低限必須と言えるのは「nameserver」の記述です。DNSに対する名前解決の動作がおかしい場合には、nameserverが適切に設定されているかを確認する必要があるでしょう。また、domainやsearchは頻繁に使用するドメインなどがある場合に設定しておくと便利でしょう。


今回のテーマを含む出題範囲を見てみる

LinuCレベル1
102試験1.07.4 クライアント側のDNS設定

ページトップへ