Linux豆知識 198

/proc/cpuinfoファイル

最終更新日:2017年01月06日

今回は、「/proc/cpuinfoファイル」について。

このファイルは、その名前の通りCPUの情報が格納されたファイルです。
/procディレクトリにあるファイルですので、メモリ上に作られる仮想的なファイルです。基本的には編集できないファイルですが、一方でさまざまな情報が得られるファイルでもあります。

ファイルの内容を見るにはcatコマンドを利用します。

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$ cat /proc/cpuinfo
processor       : 0
vendor_id       : GenuineIntel
cpu family      : 6
model           : 23
model name      : Intel(R) Pentium(R) 4              @3.20GHz  
stepping        : 10
microcode       : 2571
cpu MHz         : 2294.249
cache size      : 1024 KB
(略)
flags           : vme de pse tsc msr pae mce cx8 apic sep mtrr ht lm
(略)
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内容についての詳細は書き切れないので省略しますが、いくつか知っておくとよいことを記しておきます。

たとえば、CPUのコアの数を確認するためには、「cpu core」という項目を検索します。この時、viエディタなどでファイルの中身を確認するのは/procディレクトリのファイルでやってはいけないことですので、catコマンドの結果をgrepコマンドに渡すように実行します。

○CPUコア数を確認する例
$ cat /proc/cpuinfo |grep "cpu core"
cpu cores       : 4

これで、コア数が4であることがわかりました。

もう1つ重要なのが「flags」の項目です。ここには、CPUがどのような機能に対応しているか?などが記されます。たとえば上の「vme」は「仮想モード拡張機能」をサポートしていることを表し、「de」は「デバッグ拡張機能」をサポートしていることを表します。「ht」はハイパースレッディングテクノロジーをサポートしており、「lm」はロングモードをサポートしている(64bit版のOSが利用できる)ことを表します。

「この機能はこのマシンで利用できるかな?」といったことは、様々なケースで出てきます。そのようなとき、/proc/cpuinfoを調べると解決することがある、ということを覚えておいてください。


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