Linux豆知識 209
「/etc/sysconfig/clock」ファイル
公開日:2017年11月30日
このファイルは、システムクロックの設定を行うファイルです。記述例は以下の通りです。
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ZONE="Asia/Tokyo"
UTC=true
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「ZONE」には、システムクロックタイムゾーンを指定します。日本時間を利用するために"Asia/Tokyo"を指定します。なお、ここで指定できる設定値の一覧は、「/usr/share/zoneinfo」およびこれ以下のディレクトリを参照することで得られます。
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$ ls -F /usr/share/zoneinfo
Africa/ Canada/ GB Indian/ Mexico/ ROK iso3166.tab
America/ Chile/ GB-Eire Iran NZ Singapore posix/
Antarctica/ Cuba GMT Israel NZ-CHAT Turkey posixrules
Arctic/ EET GMT+0 Jamaica Navajo UCT right/
Asia/ EST GMT-0 Japan PRC US/ zone.tab
(略)
$ ls -F /usr/share/zoneinfo/Asia/
Aden Chongqing Jerusalem Novokuznetsk Tbilisi
Almaty Chungking Kabul Novosibirsk Tehran
Amman Colombo Kamchatka Omsk Tel_Aviv
Anadyr Dacca Karachi Oral Thimbu
Aqtau Damascus Kashgar Phnom_Penh Thimphu
Aqtobe Dhaka Kathmandu Pontianak Tokyo
(略)
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「UTC」には、ハードウェアクロック(ハードウェアに内蔵されている時計)をUTCにするか否かを指定します。trueに設定するとハードウェアクロックがUTCとなり、falseに設定するとハードウェアクロックがローカルタイムになります。
なお、この設定は「システムクロック」(OSが刻んでいる時計)の設定ではないことに注意してください。すなわち、「UTC=true」としてもその段階ではすぐにはシステムクロックはUTCになりません。
基本的に、OSが起動する際にハードウェアクロックから時刻が読み出され、システムクロックに記録されてシステムクロックが動き出します。この段階で、上記設定を反映してシステムクロックがUTC、あるいはローカルタイムに設定されます。
「/etc/sysconfig/clock」ファイルの設定を誤ると、時計が正しい時刻を示さなくなってしまう(日本であれば時間が9時間ずれるなど)可能性がありますので注意してください。