LinuCレベル1 101試験の例題と解説

1.01.3ブートプロセスとsystemd

今回は、LinuC 101試験の試験範囲から「1.01.3 ブートプロセスとsystemd」についての例題を解いてみます。ここではシステムのシャットダウンについて、試験範囲を確認しておきましょう。

Linucレベル1 101試験 出題範囲


例題

5分後にシステムを停止するコマンドを1つ選択してください。

  1. # shutdown -r +5
  2. # shutdown -h +5
  3. # shutdown -r 5:00
  4. # shutdown -h 5:00

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは「2. # shutdown -h +5」です。

システムのシャットダウンを行うには、shutdownコマンドを利用します。shutdownコマンドは、システムを直ちに終了させることも、指定した時間の経過後に終了させることもできます。

shutdown [オプション] 時間 [メッセージ]

shutdownコマンドの主なオプションは以下の通りです。

-h … シャットダウン後システムを停止する
-r … シャットダウン後システムを再起動する
-k … 実際にはシャットダウンを行なわず、ログイン中のユーザ全員へメッセージを通知する
-c … 現在実行中のシャットダウンをキャンセルする
-f … 再起動時に fsck を行なわない
-F … 再起動時に必ず fsck を行なう

また時間の指定方法は以下の2通りです。

10分後に指定 … +10
10時に指定 … 10:00

今回、5分後にシステムを停止したいので「2. # shutdown -h +5」が正解となります。

その他の選択肢の解説は以下の通りです。

1. # shutdown -r +5

-r オプションは再起動するためのオプションです。この場合、5分後にシステムを再起動します。

3. # shutdown -r 5:00

選択肢1と同様、-r オプションは再起動するためのオプションです。また、時間を「5:00」と指定した場合は、5分後ではなく5時にshutdownコマンドが実行されます。この場合、AM5時にシステムが再起動します。

4. # shutdown -h 5:00

-h オプションはシステムを停止するオプションですが、時間の指定方法が間違っています。この場合、AM5時にシステムが停止します。

システムを安全に停止させることができるよう、shutdownコマンドを使えるようにしておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 橋本 知里

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