LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.01.2システム起動のカスタマイズ
今回は、LinuC 201試験の試験範囲から、「2.01.2 システム起動のカスタマイズ」についての例題を解いてみます。
systemdの操作方法について確認しておきましょう。
例題
systemdを採用しているシステムで以下のようにPostfixサービス(postfix.service)の稼働状況を表示したい。
正しい実行方法を選択してください。
● postfix.service - Postfix Mail Transport Agent
Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/postfix.service; enabled; vendor preset: disabled)
Active: active (running) since 月 2018-10-15 14:29:15 JST; 23h ago
Main PID: 24194 (master)
CGroup: /system.slice/postfix.service
tq24194 /usr/libexec/postfix/master -w
tq24196 qmgr -l -t unix -u
mq26790 pickup -l -t unix -u
10月 16 09:19:38 centos7 postfix/pickup[26138]: BB23A18F1687: uid=0...
10月 16 09:19:38 centos7 postfix/cleanup[26397]: BB23A18F1687: message-id=<2...
…
Hint: Some lines were ellipsized, use -l to show in full.
- systemctl enable postfix.service
- systemctl start postfix.service
- systemctl is-active postfix.service
- systemctl status postfix.service
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「4. # systemctl status postfix.service」です。
systemdでサービスを管理するにはsysctemctlコマンドを使います。
systemctlコマンドの主なサブコマンドは以下の通りです。
start … サービスを起動する
stop … サービスを停止する
restart … サービスを再起動する
reload … サービスの設定を再読み込みする
status … サービスの稼働状況を表示する
is-active … サービスが稼働しているかどうかを確認する
enable … システム起動時にサービスを自動起動する
disable … システム起動時にサービスを自動起動しない
list-unit-files … すべてのUnitを表示する
reboot … システムを再起動する
poweroff … システムをシャットダウンする
例題では「稼働状況を表示したい」とあるので「4. systemctl status postfix.service」が正解になります。
3の「systemctl is-active postfix.service」を実行した場合は稼働しているかどうかが表示されるため、稼働していれば「active」稼働していなければ「inactive」のみ表示されます。
近年ではsystemdを採用しているシステムが主流となってきました。これまでのSys Vinitを採用しているシステムもまだまだありますので、使い分けができるよう理解をしておきましょう。
例題作成者
■例題作成者
株式会社デージーネット OSS研究室 橋本知里