LinuCレベル1 Version 4.0 101試験の例題と解説
104.3 ファイルシステムのマウントとアンマウントの制御
■例題
/etc/fstabの書式として正しいものを選びなさい。
1. 1番目のフィールド:fsckオプション 2. 2番目のフィールド:デバイス名 3. 3番目のフィールド:マウントポイント 4. 4番目のフィールド:マウントオプション 5. 5番目のフィールド:ファイルシステム 6. 6番目のフィールド:dumpオプション
※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。
解答と解説
答えは「4. 4番目のフィールド:マウントオプション」 です。
下記は、/etc/fstabの例です。
LABEL=/ / xfs defaults 1 1
/dev/sda1 /boot xfs defaults 1 2
/dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,kudzu,ro 0 0
/dev/sda2 /var xfs defaults 1 2
UUID=12345678-1234-5678-1234-567812345678 swap swap defaults 0 0
そのため、「4. 4番目のフィールド:マウントオプション」が正しい選択です。
1番目のフィールドには、デバイス名を記述します。ラベル名、UUIDを記述することも可能です。
2番目のフィールドは、マウントされるマウントポイントを記述します。
3番目のフィールドは、ファイルシステムのタイプを記述します。
5番目のフィールドは、dumpコマンドが対象のファイルシステムをダンプするのか、しないのかを決めるための項目です。
「1」を指定するとダンプの対象となり、「0」または指定をしない場合は、ダンプの対象となりません。
6番目のフィールドはfsckオプションです。システム起動時にファイルシステムのチェックを実施する順番を指定します。
ルートファイルシステムは「1」を指定しなければなりません。その他のファイルシステムは「2」を指定しなければなりません。そして「0」または指定しない場合は、ファイルシステムチェックが行われません。
ファイルシステムのチェックでは、iノードリストのサイズのチェックや空きブロック数のチェックなどが行われます。
◆例題作成者
株式会社デージーネット システム設計部 森 彰吾 氏 株式会社デージーネット ソリューション開発部 丸吉祐也 氏