LinuCレベル2 202試験の例題と解説
2.13.2キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保
LinuCレベル2 202試験の試験範囲から「2.13.2 キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保 」についての例題を解いてみます。
このテーマは、システムを最適な状態に保つためのキャパシティプランニングとスケーラビリティに関する内容が問われます。物理リソース・クラウドを含めた仮想的なリソース管理に役に立つ内容ですので、しっかりと把握しておきましょう。
例題
以下のキャパシティプランニングに関する用語の説明のうち、正しいものを2つ選択せよ。
- スケールアップとは、サーバへのアクセス増加に対する処置としてサーバスペックを上げるものである
- スケールダウンとは、サーバ台数を減少させサーバへのアクセスに対して最適化を行うものである
- スケールアウトとは、サーバへのアクセス増加に対する処置としてサーバスペックを上げるものである
- スケールインとは、サーバ台数を減少させサーバへのアクセスに対して最適化を行うものである
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「 1.スケールアップとは、サーバへのアクセス増加に対する処置としてサーバスペックを上げるものである」、
および「4.スケールインとは、サーバ台数を減少させサーバへのアクセスに対して最適化を行うものである」となります。
不正解の選択肢は、正しくは以下となります。
- スケールダウンとは、サーバへのアクセス減少に対する対応としてサーバスペックを下げるものである
- スケールアウトとは、サーバ台数を増加させサーバへのアクセスに対して最適化を行うものである
キャパシティプランニングでは、監視によってサーバへのアクセス状況やサーバリソースの変化を把握し、アクセスが増加した場合にはそれに合わせたリソース拡張、減少した場合はリソース縮小に対応できるように備えます。
リソース拡張/縮小の手法として、サーバスペックを上げ下げして調整することを「スケールアップ/スケールダウン」と呼び、サーバ台数を増減し最適化することを「スケールアウト/スケールイン」と呼びます。
似たような言葉で間違いやすいので、「どのような場合にどのような対応をするのか」ということまで把握し、混同しないように気を付けましょう。
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)