LinuCレベル3 303試験の例題と解説
328.4仮想プライベートネットワーク(VPN)
今回は303試験の試験範囲から、「328.4 仮想プライベートネットワーク(VPN)」についての例題を解いてみます。
■トピックの概要
このトピックの内容(2009年9月11日時点)は以下の通りです。トピックの詳細はこちらからご確認ください。
328.4 仮想プライベートネットワーク(VPN)
重要度:4
<説明>
OpenVPNの使用方法に精通していること。
<主要な知識範囲>
- OpenVPNの設定及び使用方法
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
- /etc/openvpn/
- openvpn サーバ及びクライアント
■例題
OpenVPNをブリッジモードで動作させる際に使用する仮想インターフェースとして正しいものを選びなさい。
- br
- eth
- tap
- tun
- vif
※この例題は実際のLinuC試験とは異なります。
解答と解説
答えは 3. tap です。
OpenVPNでは、その接続方法によってブリッジモードとルーティングモードの2種類があります。
ブリッジモードはレイヤー2(イーサネット)、ルーティングモードはレイヤー3(IP)のレベルでの仮想プライベートネットワークを実現します。
それぞれ、L2はtap、L3はtunデバイスを使用するようになっており、それぞれの仮想インターフェースはカーネルの機能として提供されています。そのため、OpenVPNを動作させるためには、OpenVPNのソフトウェアだけでなく、カーネルのtun/tapデバイス機能が有効になっていなければなりません。もし有効ではないカーネルを使用している場合には、モジュールを作成するか、カーネルの再構築が必要となります。
また、ブリッジモードを使用する場合にはブリッジ関連のユーティリティが必要となります。
OpenVPNの設定は、認証局や公開鍵・秘密鍵、クライアント証明書など、様々な作業が必要となる、やや歯ごたえのある作業です。腕試しにチャレンジしてみるとよいでしょう。