LinuCレベル2 201試験の例題と解説

2.04.5死活監視、リソース監視、運用監視ツール

LinuCレベル2 201試験の試験範囲から「2.04.5 死活監視、リソース監視、運用監視ツール」についての例題を解いてみます。
このテーマは、システム安定稼働には重要な監視に関する内容が問われます。運用監視業務をイメージしながら学習すると理解がしやすく、学習が進めやすいかと思います。
また、Version 10.0となり「Zabbix」が試験範囲として追加されています。

Linucレベル2 201試験 出題範囲


例題

SNMPに関して正しいものを2つ選択せよ。

  1. SNMPポーリングでは、162/UDPが使用される
  2. SNMPトラップでは、161/UDPが使用される
  3. SNMPマネージャは、SNMPエージェントへのポーリングやトラップの待ち受けを行う
  4. SNMPエージェントは、SNMPマネージャへのトラップ送信やポーリングへの応答を行う

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「 3.SNMPマネージャは、SNMPエージェントへのポーリングやトラップの待ち受けを行う」、
および「SNMPエージェントは、SNMPマネージャへのトラップ送信やポーリングへの応答を行う」となります。

不正解の選択肢は、正しくは以下となります。
・SNMPポーリングでは、161/UDPが使用される
・SNMPトラップでは、162/UDPが使用される

SNMPはSinmple Network Management Protocolの略で、監視対象のリソースを管理するSNMPマネージャと、監視対象のSNMPエージェントの組み合わせで使用されます。

SNMPマネージャからSNMPエージェントに定期的に情報を要求するポーリング(161/UDP)と、障害等の際にSNMPエージェントからSNMPマネージャに情報を送信するトラップ(162/UDP)という手法を使ってシステム監視を行います。

なお、Zabbixなどの監視ツールはSNMPなど様々な情報取得方法に対応しており、取得したデータを時間と値などの軸でグラフにしシステムリソースの変化・傾向を監視し、定めた閾値を超過した場合のアクション(アラートやコマンド実施など)を設定し障害対応の自動化なども行うことができます。また、そのデータはシステム更新時のサイジングなどにも利用することができます。


例題作成者

鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)

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