LinuCレベル1 Version 4.0 102試験の例題と解説
107.1 ユーザアカウント、グループアカウント、および関連するシステムファイルの管理
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<107.1 ユーザアカウント、グループアカウント、および関連するシステムファイルの管理>
重要度 5
<説明>
ユーザアカウントの追加、削除、一時停止、変更ができる。
<主要な知識範囲>
・ユーザおよびグループを追加、変更、削除する
・パスワード/グループデータベースにあるユーザ/グループ情報を管理する
・特別な目的を持つ制限付きのアカウントを作成、管理する
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
/etc/passwd
/etc/shadow
/etc/group
/etc/skel/
chage
getent
groupadd
groupdel
groupmod
passwd
useradd
userdel
usermod
■例題
「/etc/passwd」の書式の説明として誤っているものを選択してください。
[/etc/passwd]
root:x:0:0:root:/root:/bin/bash
1. 「:(コロン)」は区切り文字である
2. 第7カラムはホームディレクトリである
3. 第1カラムはユーザアカウントである
4. 第4カラムはグループIDである
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「2. 第7カラムはホームディレクトリである」です。
ファイルの書式としては、1行につき1ユーザの情報が保存されています。
また「:(コロン)」を区切り文字として、情報を区別しています。
各項目の意味は以下の通りです。
ユーザアカウント:パスワード:ユーザID:グループID:本名などの追加情報:ホームディレクトリ:ログインシェル
例題の「/etc/passwd」の内容は以下の通りです。
第1カラム … ユーザアカウントが「root」
第2カラム … パスワードの設定有り
第3カラム … ユーザIDが0
第4カラム … グループIDが0
第5カラム … 追加情報が「root」
第6カラム … ホームディレクトリが「/root」
第7カラム … ログインシェルが「/bin/bash」
注意点として、パスワードについては、パスワードが設定されている場合は「x」が記載されます。
これは、「/etc/passwd」が全てのユーザが参照できるファイルであるため、パスワード情報が参照できないようにするための処置です。実際のパスワード情報は「/etc/shadow」に記載されています。
「/etc/passwd」は、Linuxのユーザ管理の基本ですので、書式をよく覚えておきましょう。
■例題作成者 株式会社デージーネット ソリューション開発部 森 彰吾 氏