LinuCレベル1 102試験の例題と解説
1.07.1インターネットプロトコルの基礎
LinuCレベル1 102試験の試験範囲から、「1.07.1 インターネットプロトコルの基礎」についての例題を解いてみます。
今回は、主要なサービスが使用しているポート番号について確認しておきましょう。
例題
主要なサービスとポート番号の組み合わせについて以下の選択肢から誤っているものを一つ選択してください。
サービス名 | ポート番号 | |
1. | NTP | 123 |
2. | HTTPS | 443 |
3. | SMTP | 22 |
4. | HTTP | 80 |
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3.SMTP 22」です。
ポート番号とはコンピュータが通信に使用するプログラムを識別するための番号です。ポート番号は「0~65535」の範囲で割り当てられています。
このポート番号は下記の3つに分類されています。
- Well Known Ports
ポート番号の範囲は0~1023であり、IANAで管理
アプリケーション層の特定のプロトコルを割り当てるための領域 - Registered Ports
ポート番号の範囲は1024~49151
特定目的のために用途が予約されている領域 - Dynamic and/or Private Ports
ポート番号の範囲は49152~65535
クライアントが、始点ポートとしてポート番号を使う場合の領域
以下は主要なWell Known Portsです。
DNS(53)
NTP(123)
SSH(22)
FTP(21)
DHCP(67)
HTTP(80)
HTTPS(443)
SMTP(25)
SMTP-submission(587)
SMTPS(465)
IMAP(143)
IMAPS(993)
POP3(110)
POP3S(995)
LDAP(389)
LDAPS(636)
SNMP(161)
SNMPTRAP(162)
SYSLOG(514)
上記から「SMTP」は25番のポート番号となります。
選択肢の解説は以下です。
1. NTP 123
正しい組み合わせです。
ポート番号は123番が用いられます。
2. HTTPS 443
正しい組み合わせです。
ポート番号は443番が用いられます。
3. SMTP 22
誤った組み合わせです。
ポート番号は25番が用いられます。
4. HTTP 80
正しい組み合わせです。
ポート番号は80番が用いられます。
サービスのWell Known Portsはfirewallでサービスを許可する際などに使われます。
サービスのWell Known Portsを覚えておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット ソリューション開発部 石﨑優真