LinuCレベル1 Version 4.0 102試験の例題と解説
109.1 インターネットプロトコルの基礎
を解いてみます。
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<109.1 インターネットプロトコルの基礎>
重要度 4
<説明>
TCP/IPネットワークの基礎を適切に理解していることを示す。
<主要な知識範囲>
・ネットワークマスクとCIDR表記法について理解していることを示す
・プライベートとパブリックのドット区切り形式のIPアドレスの違いを知っている
・一般的なTCPおよびUDPのポート (20, 21, 22, 23, 25, 53, 80, 110, 123, 139, 143, 161, 162, 389, 443, 465, 514, 636, 993, 995)について知っている
・UDP、TCP、およびICMPの違いや主な機能について知っている
・IPv4とIPV6の主な違いについて知っている
・IPV6の基本的な機能について知っている
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・/etc/services
・IPv4, IPv6
・サブネット化
・TCP, UDP, ICMP
■例題
代表的なポート番号とプロトコルの対応として誤っているものを選択してください。
1. 123ポート : NTP
2. 25ポート : SMTP
3. 389ポート : LDAP
4. 514ポート : SNMP
※この例題は実際のLinuC試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「4. 514ポート : SNMP」です。
IPアドレスがシステムを指し示す住所だとした場合、ポート番号はその住所に住んでいる人になります。
このポート番号は、システム全体で65536個利用できます。
ポート番号は、アプリケーション毎に自由に利用することもできますが、ポート番号の中には、
利用するプロトコル(アプリケーション)が予約されているものがあります。
例えば以下のようになります。
80 HTTP(WEBサービス) 110 POP3(メール受信サービス) 123 NTP(時刻同期サービス) 143 IMAP4(メール受信サービス) 161/162 SNMP(ネットワーク管理サービス) 389 LDAP(LDAPサービス) 443 HTTPS(WEBサービス) 514 SYSLOG(ログサービス)
このような情報は、インターネットに関わるIDや番号を管理しているInternet Assigned Numbers Authority (IANA)という団体が
管理しています。IANAで管理されているポート番号は、以下のように分類されています。
0 - 1023 System Ports
1024 - 49151 User Ports
49152 - 65535 Dynamic and/or Private Ports
ポート番号とアプリケーションの関連性は、ネットワーク通信の制御を行なう場合に、必要な知識です。
ファイアウォールなどの設定で困らないようにまとめておきましょう。
■例題作成者 株式会社デージーネット ソリューション開発部 森 彰吾 氏