LinuCレベル1 101試験の例題と解説
1.02.4ファイルの配置と検索
今回は101試験の試験範囲から、「1.02.4 ファイルの配置と検索」についての例題を解いてみます。
例題
FHS(Filesystem Hierarchy Standard:ファイルシステム階層標準)の説明として間違っているものを選択してください。
- /etcはシステムの設定ファイルを配置するディレクトリである
- /homeはユーザ毎のファイルを配置するディレクトリである
- /bootはブートローダ関連のファイルを配置するディレクトリである
- /rootはシステムのルートディレクトリである
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「4. /rootはシステムのルートディレクトリである」です。
システムのルートディレクトリは「/」です。
/rootはrootユーザのホームディレクトリですので、この選択肢は誤りです。
FHSはLinux/Unixシステムのディレクトリとその役割について定められたものです。
参考:[Filesystem Hierarchy Standard]
http://refspecs.linuxfoundation.org/fhs.shtml
Linuxディストリビューションは、基本的にFHSに沿ったディレクトリのレイアウトを採用しています。
上記のディレクトリ以外にも、以下のような代表的なディレクトリがあります。
/bin 一般ユーザ向け、特にシングルユーザモードで必要なコマンドの配置ディレクトリ
/sbin 主にシステム管理者が扱うコマンドの配置ディレクトリ
/tmp 一時ファイルの配置ディレクトリ
/usr アプリケーションのライブラリや実行ファイルが配置されるディレクトリ
/var 変更が発生するシステムのログやスプールの配置ディレクトリ
ディレクトリの名前と役割を理解することで、システムの管理がしやすくなります。
しっかり押さえておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット システム設計部 森 彰吾 氏
株式会社デージーネット ソリューション開発部 丸吉祐也 氏