LinuCレベル1 102試験の例題と解説
1.07.2基本的なネットワーク構成
今回は102試験の試験範囲から「1.07.2 基本的なネットワーク構成」についての例題を解いてみます。
例題
デフォルトゲートウェイの設定方法として誤っているものを選びなさい
- routeコマンドを使って設定を行う
- ipコマンドを使って設定を行う
- 設定ファイル「/etc/sysconfig/network」に設定を行う
- 設定ファイル「/etc/resolv.conf」に設定を行う
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「4. 設定ファイル「/etc/resolv.conf」に設定を行う」 です。
デフォルトゲートウェイは異なるネットワークと通信を行う際の出入り口となる通信機器を指します。
設定を行う場合、コマンドを使って手動で設する方法と、設定ファイルに記述をして自動で設定を行う方法の2種類があります。
コマンドで設定をする場合は、routeコマンドとipコマンドを使って設定をすることができます。例として、192.168.0.1をデフォルトゲートウェイに設定する場合のコマンド実行例は以下となります。
# route add default gw 192.168.0.1
# ip route add default via 192.168.0.1
なお、上記のコマンドで手動で設定したデフォルトゲートウェイは一時的な設定であり、システムの再起動やネットワークサービスの再起動を実施した場合には消えてしまします。
恒久的にデフォルトゲートウェイの設定を行う場合には設定ファイルを使って設定を行うこととなります。
デフォルトゲートウェイを設定するファイルは、ディストリビューションによって異なります。
Red Hat Enterprise LinuxやCentOSでは/etc/sysconfig/networkに設定を行います。
DebianやUbuntuの場合は/etc/network/interfacesを使ってデフォルトゲートウェイの設定を行います。
「/etc/resolv.conf」は、デフォルトゲートウェイの設定を記載するファイルはなく、システムからの名前解決に関する設定を記載するファイルです。
例題作成者
株式会社デージーネット システム設計部 森 彰吾 氏
株式会社デージーネット ソリューション開発部 丸吉祐也 氏