LinuCレベル1 102試験の例題と解説

1.07.3基本的なネットワークの問題解決

今回は102試験の試験範囲から「1.07.3 基本的なネットワークの問題解決」についての例題を解いてみます。
ネットワークの状態を正しく把握することは、障害発生時の対処にもつながります。ここでは、ネットワークシステムに関する情報の表示について確認しておきましょう。

Linucレベル1 102試験 出題範囲


例題

Active Internet connections (servers and established)
Proto Recv-Q Send-Q Local Address           Foreign Address         State
tcp        0      0 0.0.0.0:ssh             0.0.0.0:*               LISTEN
tcp        0      0 localhost:smtp          0.0.0.0:*               LISTEN
tcp        0      0 centos7:ssh             192.168.20.64:48250     ESTABLISHED
tcp        0     36 centos7:ssh             192.168.20.67:57366     ESTABLISHED
tcp6       0      0 [::]:commplex-link      [::]:*                  LISTEN
tcp6       0      0 [::]:http               [::]:*                  LISTEN
tcp6       0      0 [::]:ssh                [::]:*                  LISTEN
tcp6       0      0 localhost:smtp          [::]:*                  LISTEN

上記のように、利用しているTCPポートを表示するコマンドを1つ選択してください。

  1. netstat -tcp
  2. netstat --tcp
  3. netstat -at
  4. ip link show

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「3. netstat -at」です。

netstatコマンドは、ネットワークシステムに関する情報を表示するためのコマンドです。ネットワーク接続、ルーティングテーブル、インターフェースの状態など表示することができます。
例題のようにソケット情報を表示することで、開いているポートからどのようなサービスが動作しているかの確認などに利用されます。

netstatの主なオプションは以下の通りです。

-a --allすべてのソケット情報を表示する
-c --continuous状況を1秒ごとにリアルタイムで表示する
-i --interfacesネットワークインターフェースの状態を表示する
-n --numericアドレスやポートを数値で表示する
-p --programPIDとプロセス名も表示する
-r --routeルーティングテーブルを表示する
-t --tcpTCPポートのみを表示する
-u --udpUDPポートのみを表示する

例題では、TCPポートのみが表示されており、かつ、LISTEN状態のポートも表示されています。LISTEN状態のポートを表示するには -a を利用しすべてのソケット情報を表示する必要があります。
よって -a と -t の2つのオプションを指定する必要があるため「3. netstat -at」が正解となります。

その他の選択肢の解説は以下の通りです。

[1. netstat -tcp]
オプションに -tcp を指定した場合、オプションの -t 、-c 、-p の3つを指定したことになります。
-p を指定すると、表示される項目にPID/Program nameが追加されます。
また、-c を指定すると1秒ごとに状況が表示されます。
よって、選択肢のコマンドを実行した場合、TCPポートの状態がPIDとプロセス名と合わせて毎秒表示されます。

[2. netstat --tcp]
オプションに --tcp を指定した場合、-t のみを指定した場合と同様の動作になります。
選択肢のコマンドを実行した場合、コネクションが確立しているESTABLISHED状態のTCPポートのみを表示されます。

[4. ip link show]
ipコマンドは、ルーティングテーブル、ネットワークインターフェースやARPテーブルなどの参照や操作を行うためのコマンドです。
選択肢のコマンドを実行した場合、ネットワークインタフェースのリンク状態が表示されます。

障害が発生した場合に、どこに問題があるのか切り分けを行うためにも、ネットワーク構成に関連するコマンドがどのようなものがあるか把握しておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 橋本 知里

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