LinuCレベル1 Version 4.0 101試験の例題と解説
102.2 ブートマネージャのインストール
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<102.2 ブートマネージャのインストール>
重要度 2
<説明>
ブートマネージャの選択、インストール、設定ができる。
<主要な知識範囲>
・代替領域からの起動を選択可能にする、ブートオプションをバックアップする
・GRUBなどのブートローダのインストールと設定
・GRUB 2で基本的な構成変更を実施する
・ブートローダを操作する
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・menu.lst、grub.cfg および grub.conf
・grub-install
・grub-mkconfig
・MBR
■例題
GRUB2の設定変更を行なう時、直接編集を行なうファイルとして正しいものを選択してください。
1. /boot/grub/menu.lst
2. /etc/default/grub
3. /boot/grub/grub.cfg
4. /etc/grub_config
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「2. /etc/default/grub」です。
GRUB2の設定を行なうには、まず/etc/default/grubファイルを編集し、grub-mkconfigコマンドを実行して/boot/grub/grub.cfgファイルを更新します。
(Linuxディストリビューションによっては、GRUB2の設定ファイルは/boot/grub2/grub.cfg、コマンドはgrub2-mkconfigの場合があります。)
grub-mkconfigコマンドの使用方法は以下の通りです。
# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
このコマンドを実行すると、/etc/default/grubに記載されている設定情報を読み取り、その内容を反映したGRUB2の設定ファイルを生成し出力します。
コマンドライン引数に「-o 設定ファイル名」を指定すると、指定したファイルにGRUB2の設定情報が書き込まれます。
その他の選択肢の解説は以下の通りです。
1. /boot/grub/menu.lst
このファイルはGRUB Legacyの設定ファイルです。
GRUB Legacyを採用しているシステムでは、この設定ファイルを編集することでGRUBの設定を変更することができます。
3. /boot/grub/grub.cfg
GRUB2の設定ファイルです。
上記で説明したように直接編集することは推奨されていません。
grub-mkconfigまたはgrub2-mkconfigコマンドを使用して更新します。
4. /etc/grub_config
このようなファイルは存在しません。
GRUB LegacyとGRUB2の設定方法の違いを理解しておくとよいでしょう。
■例題作成者 株式会社デージーネット OSS研究室 大野 公善 氏