LinuCレベル2 202試験の例題と解説

2.08.1BINDの設定と管理

LinuC 202試験の試験範囲から「2.08.1 BINDの設定と管理」についての例題を解いてみます。DNSサーバについて、その役割や設定・管理方法について、出題範囲を抑えておきましょう。  

Linucレベル2 202試験 出題範囲


例題

DNSサーバであるBINDのバージョン9で、ゾーンファイルを編集した後、namedプロセスの停止や設定ファイルの再読み込みを行わず、ゾーンファイルだけを再読み込みするコマンドは次のうちどれですか?  

  1. # rndc restart
  2. # rndc reload
  3. # rndc reload 《ゾーン名》
  4. # rndc reconfig  

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは「3.」です。

rndc(Remote Name Daemon Control) コマンドは、サーバ named をローカル及びリモートマシンから制御できるコマンドであり、BINDのバージョン9以降で提供されています。  

rndcコマンドの主な機能は以下の通りです。

# rndc status … namedのステータスを表示します。
# rndc stop … named を停止します。
# rndc reload … 設定ファイル(named.conf)と、シリアル番号が増えているゾーン情報の再読み込みを行います。
# rndc reload ゾーン名 … 「ゾーン名」に指定したゾーン情報のみを再読み込みします。ただし、シリアル番号が増えていなければ、再読み込みされません。
# rndc dumpdb … キャッシュ内容をダンプします。
# rndc flush … キャッシュ内容をすべて消去します。
# rndc reconfig … 設定ファイルと新規に追加されたゾーンのみを再読み込みします。    

それぞれの選択肢を見ていきましょう。  

[1. # rndc restart] 誤りです。
「restart」は、rndcに実装されていないコマンドです。  

[2. # rndc reload] 誤りです。
このコマンドは、ゾーン情報だけでなく、設定ファイルも再読み込みします。  

[3. # rndc reload 《ゾーン名》] 正解です。
指定した《ゾーン名》のゾーン情報を再読み込みします。  

[4. # rndc reconfig] 誤りです。
このコマンドは、設定ファイルと、新たに追加されたゾーンの情報を再読み込みします。  

rndc コマンドを利用した named サーバの制御方法について学習し、理解しておきましょう。  


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 後藤 慎司

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