LinuCレベル2 Version 4.5 201試験の例題と解説
206.1 ソースからプログラムをmakeしてインストールする
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<206.1 ソースからプログラムをmakeしてインストールする>
重要度 2
<説明>
ソースから実行プログラムをビルドしてインストールする。これには、ソースファイルの展開も含まれる。
<主要な知識範囲>
・一般的な圧縮およびアーカイブユーティリティを使用して、ソースコードを展開する
・プログラムをコンパイルするmakeの実行について基本を理解する
・configureスクリプトにパラメーターを適用する
・デフォルトでソースがどこに格納されるかを知っている
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・gunzip
・gzip
・bzip2
・xz
・tar
・configure
・make
・uname
・install
・patch
■例題
ソースコードからプログラムをインストールする際に使用するconfigureスクリプトについて、
正しいものを全て選択せよ。
1.Makefileを生成する
2.コンパイルを行う
3.圧縮されているソースコードを解凍する
4.プログラムインストールに必要なソフトウェアの有無を調査する
※この例題は実際の試験とは異なります。
解答と解説
答えは 1.Makefileを生成する と 4.プログラムインストールに必要なソフトウェアの有無を調査する です。
・ソースコードを入手(ダウンロード等)
・ダウンロードしたソースコードを解凍・展開する(tar/xz/bzip2/gzip/gunzip等)
・インストールに必要なソフトウェアの有無等を調査(configureスクリプト)
・プログラムをコンパイル(make)
・インストール(make install)
configureスクリプトは、
プログラムをインストールする環境に必要なソフトウェア等が揃っているか、またそのパスはどこなのかなどを調査し、その結果をMakefileへ出力します。
なお、必要なソフトウェアがインストールする環境にない場合は、「not found」等と出力され、必要なソフトウェアがみつけられなかった事を伝えてくれます。
詳細なソースコードからのプログラムインストールについては、以下が参考になります。
http://opensourcetech.hatenablog.jp/entry/2018/05/24/nginx_1.13.12_install_from_source_codes_on_CentOS7
鯨井 貴博 氏(登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)