LinuCレベル3 300試験の例題と解説

主題397LinuxおよびWindowsクライアントの操作

397.2Windowsクライアントの操作

このエントリーをはてなブックマークに追加

LinuCレベル3 300試験の試験範囲から「397.2 Windowsクライアントの操作」についての例題を解いてみます。
Windowsのnetコマンドについて確認しておきましょう。

Linucレベル3 300試験 出題範囲


例題

Linuxサーバ(10.1.3.53)で共有されているリソースを、Windowsクライアントのコマンドプロンプトで確認するためのコマンドで正しいものを1つ選択してください。

  1. net view \10.1.3.53
  2. net share \10.1.3.53
  3. net use \10.1.3.53
  4. net file \10.1.3.53

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「1. net view \10.1.3.53」です。

Windowsのnetコマンドは、ネットワークなどの状態を調査したり、設定を変更したりすることのできるコマンドです。Linuxサーバのファイルサービスやプリントサービスにアクセスできない場合など、Windowsネットワークのトラブルシューティングを行う場合、netコマンドを使うことで問題の切り分けを行うことができます。

ファイルやプリンタ、共有サービスに関連する主なサブコマンドは以下の通りです。

net share :
ローカルリソースの公開や、公開した共有リソースの確認、変更、公開削除を行うためのコマンド。

net use :
共有リソースとして公開されているネットワークドライブの確認や、共有リソースをローカルで使用するためのドライブへのマッピングの作成、削除を行うためのコマンド。

net view :
特定のコンピューターが公開している共有リソースの一覧を調べるためのコマンド。

net file :
公開したローカルリソースのうち、外部のコンピューターで使用されているファイルの一覧の表示、強制終了を行うためのコマンド。

net session :
ローカルの共有リソースにアクセスしているクライアントの一覧表示や強制終了を行うためのコマンド。

net print :
共有プリンタの情報や印刷キューの情報の表示や設定を行うためのコマンド。

それでは、選択肢を見ていきます。

1.net view \10.1.3.53
正解です。
net viewコマンドは引数にコンピューター名を指定することで、指定したコンピューターで共有されているリソースを一覧で確認することができます。

実際に実行すると以下のように表示されます。

C:\Users\testuser>net view \\10.1.3.53
\\10.1.3.53 の共有リソース

Samba 4.12.3

共有名    タイプ  使用  コメント

-------------------------------------------------------------------------------
testuser  Disk          Home Directories
share     Disk
コマンドは正常に終了しました。

このように、Linuxサーバ(10.1.3.53)で共有されているリソースを確認することができます。よって正解となります。

2.net share \10.1.3.53
誤りです。
net shareコマンドは、ローカルリソースを公開したり公開を解除するためのコマンドです。引数には共有名を指定するか、引数なしで実行する必要があります。

以下のように引数なしで実行すると、ローカルリソースのうち共有しているフォルダを一覧表示することができます。

C:\Users\testuser>net share

共有名       リソース                            注釈

-------------------------------------------------------------------------------
C$           C:\                             Default share
IPC$                                         Remote IPC
ADMIN$       C:\WINDOWS                      Remote Admin
MyShare      C:¥Sharetest
コマンドは正常に終了しました。

外部のコンピューターが共有しているリソースを確認することはできないため不正解です。

3.net use \10.1.3.53
誤りです。
net useコマンドは、共有リソースとして公開されているネットワークドライブの確認や、共有リソースをローカルで使用するためのドライブへのマッピングの作成、削除を行うためのコマンドです。

選択肢のように引数にコンピューター名を指定した場合、ドライブへの割り当てをせずセッションだけを張ります。

C:\Users\testuser>net use \\10.1.3.53
\\10.1.3.53 のパスワードまたはユーザー名が無効です。

'10.1.3.53' のユーザー名を入力してください: testuser
10.1.3.53 のパスワードを入力してください:
コマンドは正常に終了しました。

この場合、UNC名を指定することで共有リソースが利用できるようになります。

このコマンドでは、外部のコンピューターが共有しているリソースを確認することはできないため不正解です。

4.net file \10.1.3.53
誤りです。
net fileコマンドは、公開したローカルリソースのうち、外部のコンピューターで使用されているファイルの一覧の表示、強制終了を行うためのコマンドです。
引数にはファイルIDを指定するか、引数なしで実行する必要があります。

以下のように引数なしで実行すると、外部のコンピューターで使用されているファイルを一覧表示することができます。なお、net fileコマンドは管理者として実行する必要があります。

C:\WINDOWS\system32>net file

ID    パス                    ユーザー名         ロック数
--------------------------------------------------
62    C:¥Sharetest¥test.txt   ADMINISTRATOR      0
コマンドは正常に終了しました。

外部のコンピューターが共有しているリソースを確認することはできないため不正解です。

netコマンドは、Windowsネットワークのトラブルシューティングには欠かせないツールです。
Linuxサーバのファイルサーバへの接続でトラブルが発生したときなどにも対応できるよう、共有サービスに関連するサブコマンドは把握しておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 橋本 知里

ページトップへ