LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.02.2ファイルシステムの管理
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から、「2.02.2 ファイルシステムの管理 」についての例題を解いてみます。
ここでは、各ファイルシステムの使い方や特徴を確認しましょう。
例題
ext4に関連する説明について誤っているものを選択してください。
- ext4はファイルシステムのサイズを後から拡大できる
- ext4はファイルシステムのサイズを後から縮小できる
- xfs_infoコマンドは、ext4ファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドである
- ext4はext3の下位互換があるため、ext3としてマウントすることも可能である
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「3. xfs_infoコマンドは、ext4ファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドである」です。
ext4はLinuxで使用することができるファイルシステムのひとつです。
ext3の後継のファイルシステムで、2006年10月10日 Linux2.6.19で導入されました。ext3と比較すると最大ボリュームサイズや最大ファイルサイズが格段と大きくなっており、より大きいファイルを扱えるようになっています。
また、ファイルの断片化を防ぐシステムが導入され、大きなファイルに対するパフォーマンスが改善されました。
選択肢の解説は以下です。
「1. ext4はファイルシステムのサイズを後から拡大できる」
正しい解説です。
resize2fsコマンドを使用するとマウントしたままの状態でext4ファイルシステムのサイズを大きくすることができます。
「2. ext4はファイルシステムのサイズを後から縮小できる」
正しい解説です。
resize2fsコマンドを使用するとアンマウントしている ext4 ファイルシステムのサイズを小さくすることができます。
ファイルシステムの縮小時には、アンマウントが必要なことを注意しましょう。
「3. xfs_infoコマンドは、ext4ファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドである」
誤った解説です。
xfs_infoコマンドは、xfsファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドです。ext4ファイルシステムの詳細情報を表示するコマンドは、dumpe2fsコマンドです。
ext3,ext2もext4と同様にdumpe2fsコマンドでファイルシステムの詳細情報を表示できます。
「4. ext4はext3の下位互換があるため、ext3としてマウントすることも可能である」
正しい解説です。
ext4は、ext3の後継のファイルシステムで、拡張機能を使っていない場合に限りext3としてマウントできます。
各ファイルシステムの特徴や操作ツールを確認し、ファイルシステムを正しく操作できるようにしておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット OSS研究室 上野 貴博