LinuCレベル3 300試験の例題と解説
392.2Sambaを設定する
LinuCレベル3 300試験の出題範囲から、「392.2 Sambaを設定する」についての例題を解いてみます。
ここでは、Sambaの基本的な設定について把握しておきましょう。
例題
日本語の環境でSambaを利用するときに、smb.confで設定すべきパラメータとして適切なものを2つ選びなさい。
- charset
- dos charset
- unix charset
- lang
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「2. dos charset」と「3. unix charset」です。
日本語を利用する環境ではsmb.confでSambaの文字コードに関する設定が必要です。Sambaサーバとクライアントで文字コードが異なっている環境でも正しく扱えるようにするため、下記2つのパラメータの設定が必要です。利用する環境に合わせて設定を行いましょう。
「dos charset」パラメータでは、クライアント側で用いられる文字コードを指定します。
「unix charset」パラメータでは、Sambaサーバ側で用いる文字コードを指定します。サーバ側で管理するファイル名などはこの文字コードで管理されます。
「dos charset」や「unix charset」を正しく設定しないと、日本語のファイル名等が文字化けすることがあります。
選択肢の解説は以下です。
「1. charset」
誤りです。
smb.confには「charset」のパラメータは存在しません。
「2. dos charset」
正解です。
このオプションにより、Sambaがクライアントと通信する際に用いられる文字コードを指定します。
デフォルトは Samba にインストールされた文字コードセットによって異なります。
「3. unix charset」
正解です。
このオプションにより、Sambaが動作するサーバで使われている文字コードを指定します。ここで設定した文字コードは、Samba から実行するスクリプトの引数にも使用されます。
「4. lang」
誤りです。
smb.confには「lang」のパラメータは存在しません。
samb.confの文字コードに関する設定方法を把握し、日本語環境で使用するための正しい設定を行えるようにしておきましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット OSS研究室 上野 貴博