LinuCレベル2 201試験の例題と解説

主題2.04システムの保守と運用管理

2.04.4リソース使用状況の把握

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LinuCレベル2 201試験の試験範囲から「2.04.4 リソース使用状況の把握」についての例題を解いてみます。ここでは、freeコマンドの使い方について確認しておきましょう。

Linucレベル2 201試験 出題範囲


例題

物理メモリとスワップの合計を表示するコマンドとして正しいものを選択してください。

  1. free -l
  2. free -t
  3. free -h
  4. free -s

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「2. free -t」です。

freeコマンドは現在のメモリの利用状況を表示します。

オプションなしでfreeコマンドを実行した場合、以下のように表示されます。

$ free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479528       53124        6892      228124      153036
Swap:       1048572      276224      772348

各項目についての説明は以下の通りです。

total
合計のメモリ/スワップ量
(「Mem:」に関しては「used+free+buff/cache」がtotalの値となります。)

used
メモリ/スワップの使用量(プロセスで使用されているメモリ/スワップ量)

free
未割り当てのメモリ/スワップ量

shared
共有メモリで使用しているメモリ量

buff/cache
カーネルバッファ+ページキャッシュとスラブに使われているメモリ量

available
プロセスが利用できるメモリ量

例えば以下の場合、実際のメモリ使用量は約6GB(total-available)で、使えるメモリ量は約1.5GB(available)となります。
buff/cacheには解放可能なメモリ領域が含まれているため、「free+buff/chache中の解放可能な領域」がavailableとなっています。

$ free
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479528       53124        6892      228124      153036
Swap:       1048572      276224      772348

選択肢の解説は以下です。

「1. free -l」
「-l」はLowメモリ(Linuxカーネルが使用するメモリ領域)とHighメモリ(プロセスが使用するメモリ領域)を表示するオプションのため、不正解です。

*コマンドの実施例

$ free -l
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479500       53152        6892      228124      153064
Low:         760776      707624       53152
High:             0           0           0
Swap:       1048572      276224      772348

「2. free -t」
「-t」は物理メモリとスワップの合計を表示するオプションのため、正解です。

※コマンドの実施例

$ free -t
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479532       53120        6892      228124      153032
Swap:       1048572      276224      772348
Total:      1809348      755756      825468

「3. free -h」
「-h」は見やすい単位で表示するオプションのため、不正解です。

※コマンドの実施例

$ free -h
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:          742Mi       468Mi        51Mi       6.0Mi       222Mi       149Mi
Swap:         1.0Gi       269Mi       754Mi

「4. free -s」
「-s」は「-s 2」のように秒数を指定して、コマンドの結果を再出力するオプションのため、不正解です。

※コマンドの実施例

$ free -s 2
              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479528       53124        6892      228124      153036
Swap:       1048572      276224      772348

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479528       53124        6892      228124      153036
Swap:       1048572      276224      772348

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479528       53124        6892      228124      153036
Swap:       1048572      276224      772348

              total        used        free      shared  buff/cache   available
Mem:         760776      479496       53156        6892      228124      153068
Swap:       1048572      276224      772348
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メモリの使用状況を確認できるfreeコマンドは非常に便利で、実際によく利用されています。
オプションの使い方を理解し、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 勝山遼

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