LinuCレベル2 Version 4.5 201試験の例題と解説
203.1 Linuxファイルシステムを操作する
このテーマは【重要度4】と高いので、fstab設定の内容・そのパラメータまでしっかりと理解しましょう。
Linuxが稼働するシステムへ新しくディスクなどのデバイスを追加した際に活用できる内容です。
■トピックの概要
このトピックの内容は以下の通りです。
<203.1 Linuxファイルシステムを操作する>
重要度 4
<説明>
標準的なLinuxファイルシステムの適切な設定と操作。これには、各種ファイルシステムの設定およびマウントも含まれる。
<主要な知識範囲>
・fstab設定の概念
・スワップパーティションおよびファイルを操作するツールとユーティリティ
・ファイルシステムを特定しマウントするための UUID の使用
・systemd のマウントの単位について理解している
<重要なファイル、用語、ユーティリティ>
・/etc/fstab
・/etc/mtab
・/proc/mounts
・mountとumount
・blkid
・sync
・swapon
・swapoff
■例題
/etc/fstabの各フィールドについて、正しいものを選択せよ。
1.第2フィールドには、マウントポイントを記述する。
2.第3フィールドには、マウント対象のブロックスペシャルデバイスやリモートファイルシステムを記述する。
3.第5フィールドには、ブート時のfsckによるファイルシステムチェック対象かどうかを記述する。
4.第6フィールドには、dumpコマンドによるダンプ対象はどうかを記述する。
※この例題は実際の試験とは異なります
解答と解説
答えは「1.第2フィールドには、マウントポイントを記述する。」 です。
/etc/fatabは、「/dev/sdb3 /home ext4 defaults 0 2」という書式で記述し、各フィールドは以下の意味を持ちます。
-------
第1フィールド:マウント対象のブロックスペシャルデバイスやリモートファイルシステムを記述。デバイスに割り当てたUUIDやLABELを使った指定も可能。
第2フィールド:マウントポイント。
第3フィールド:ファイルシステムのタイプ(ext4/iso9660/xfs/udf など)。
第4フィールド:マウントオプション(rw:読み書き可能/ro:読み取り専用/defaults:rw・suid・dev・exec・auto・nouser・asyncが含まれる など)。
第5フィールド:dumpコマンドによるダンプ対象かどうか(0:ダンプの対象ではない/1:ダンプの対象である)。
第6フィールド:ブート時のfsckによるファイルシステムチェック対象かどうか(0:対象ではない/1:対象である かつルートファイルシステム/2:対象である)。
以下、/etc/fstabのサンプルです。
[root@Xjapan ~]# cat /etc/fstab
#
# /etc/fstab
# Created by anaconda on Wed Aug 15 11:12:10 2018
#
# Accessible filesystems, by reference, are maintained under '/dev/disk'
# See man pages fstab(5), findfs(8), mount(8) and/or blkid(8) for more info
#
/dev/mapper/vg_centos6-lv_root / ext4 defaults 1 1
UUID=77589461-9876-448e-b22a-231ce6f71ceb /boot ext4 defaults 1 2
/dev/mapper/vg_centos6-lv_swap swap swap defaults 0 0
tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
devpts /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0
sysfs /sys sysfs defaults 0 0
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/sdb3 /home ext4 defaults 0 2
LABEL=var /var ext4 defaults 0 0
鯨井 貴博 氏(登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)