LinuCレベル1 102試験の例題と解説
1.09.1システム時刻の管理
LinuCレベル1 102試験の試験範囲から「1.09.1 システム時刻の管理」についての例題を解いてみます。
ここでは、dateコマンドを利用した時刻設定について確認しておきましょう。
例題
dateコマンドを利用して、2022年2月14日 午前9時に日付けを変更するコマンドを選択してください。
- date 2022/02/14/9:00
- date 021409002022
- date 202202140900
- date "2/14 9:00 2022"
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「2. date 021409002022」です。
dateコマンドは、現在の時刻を取得したり、設定したりするコマンドです。
時刻の設定を行う書式は以下の通りです。
date [-u|--utc|--universal] [MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]]
また、「-s|--set」オプションを使用すると、一般的な時刻表記を使用して設定を行うことができます。
date [-s|--set] 年月日時刻
実行すると以下のように設定されます。
# date -s "2022-2-14 9:00"
2022年 2月 14日 月曜日 09:00:00 JST
# date -s "2022/2/14 9:00"
2022年 2月 14日 月曜日 09:00:00 JST
選択肢の解説は以下です。
「1. date 2022/02/14/9:00」
誤りです。
MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]形式で時刻を指定していないため、書式エラーになります。
-sオプションを利用しても設定することができない形式です。
「2. date 021409002022」
正解です。
実行すると以下のように設定されます。
# date 021409002022
2022年 2月 14日 月曜日 09:00:00 JST
「3. date 202202140900」
誤りです。
MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]形式で時刻を指定していないため、書式エラーになります。
年を指定する場合は順番に注意しましょう。
「4. date "2/14 9:00 2022"」
誤りです。
MMDDhhmm[[CC]YY][.ss]形式で時刻を指定していないため、書式エラーになります。
-sオプションを利用すると以下のように設定できます。
# date -s "2/14 9:00 2022"
2022年 2月 14日 月曜日 09:00:00 JST
dateコマンドは、様々な形式で設定を行えます。
各形式での設定方法を確認し、素早く設定できるようにしましょう。
例題作成者
株式会社デージーネット OSS研究室 上野 貴博