LinuCレベル2 202試験の例題と解説

211.1 電子メールサーバの使用

このエントリーをはてなブックマークに追加

LinuC 202試験の試験範囲から「211.1 電子メールサーバの使用」についての例題を解いてみます。このテーマは【重要度4】です。メールサーバの管理について出題範囲を確認しておきましょう。

Linucレベル2 202試験 出題範囲


例題

/etc/aliases に以下の設定があり、

linuc_ml: user01, members
  members:  :include:/etc/postfix/members
  test_ml:  user02@mylinuc.example

/etc/postfix/members ファイルに以下の設定がされているとします。

user03, user04

また、ローカルシステム(ドメイン名:mylinuc.example)内に、ユーザ user01、user02、user03、user04がすべて存在するとします。

この状況でlinuc_ml@mylinuc.example宛てのメールを受信したときに、最終的にメールが配送されるユーザの組み合わせは以下のうちどれですか?

  1. user01 と members
  2. user02
  3. user03 と user04
  4. user01 と user03 と user04

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは「4.」です。

/etc/aliases ファイルは、sendmailやpostfixが使用する、ユーザIDの別名を記述します。このファイルで定義された別名に送られてきたメールを、指定の宛先に転送することができます。

aliasesファイルの記述形式は以下の通りです。

<別名>: <転送先1>, [転送先2], [転送先3], ...

この <転送先> に指定できるものについては、以下の種類があります。

  • ローカルユーザ名
    ローカルシステムに存在するユーザを指定することで、メールがそのユーザに転送されます。
  • 別名
    aliasesファイル内のほかの行で定義された別名に転送します。
  • 電子メールアドレス
    電子メールアドレスを指定することで、その電子メールアドレスへとメールが転送されます。
  • ファイルの絶対パス
    ローカルシステムのファイルを絶対パスで指定することで、そのファイルにメールデータの内容が追記されていきます。
  • コマンド
    「|」(パイプ)の後に続けてコマンドを指定することで、メールデータをそのコマンドに処理させることができます。
  • インクルードファイル
    :include:」のあとに絶対パスを指定することで、そのファイルに記述された転送先がインクルードされます。

選択肢を一つずつ見ていきましょう。

1. user01 と members

誤りです。linuc_ml@mylinuc.example宛てに送られたメールは、別名「linuc_ml」の転送先設定に従ってメールを転送します。その結果、ローカルユーザuser01 はメールを受信しますが、membersはほかの行に設定された別名であるため、membersでさらに指定された転送先へメールが配送されます。

2. user02

誤りです。user02にメールが転送されるケースは、設問の設定によれば、test_ml@mylinuc.example宛てにメールを送信した場合です。

3. user03 と user04

誤りです。linuc_ml@mylinuc.example宛てに送られたメールは、別名「linuc_ml」の転送先設定に従い、ローカルユーザuser01 と、/etc/postfix/membersファイルに記述された転送先、すなわち、「user03 と user04」へメールが配送されます。そのため最終的な配送先は、user01 と user03 と user04であるため、選択肢3.は誤りです。

4. user01 と user03 と user04

正解です。選択肢3.の解説で述べた通りです。

/etc/aliases の記述形式について学習し、理解しておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 後藤 慎司

ページトップへ