LinuCレベル2 Version 4.5 201試験の例題と解説
202.1システムの起動をカスタマイズする
201試験の試験範囲から「202.1 システムの起動をカスタマイズする」についての例題を解いてみます。 ここでは、Linuxディストリビューションにおけるシステムサービスの起動などに関する内容への理解が求められます。OS起動時に起動されるシステムサービスの設定や設定変更・メンテナンス時のシステムサービス再起動や停止・確認など、実践の現場においても重要度が高い内容となりますので、しっかりと把握しておきましょう。
Linucレベル2 Version 4.5 201試験 出題範囲
例題
以下の中で、nginxの自動起動設定として正しいものを2つ、選択せよ。
- systemctl enable nginx
- chkconfig on nginx
- systemd-delta -t nginx
- update-rc.d nginx defaults
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
答えは「1.systemctl enable nginx」と「4.update-rc.d nginx defaults」です。
その他の選択肢については「2.chkconfig on nginx」は正しくは「chkconfig nginx on」で自動起動設定を行い、「3.systemd-delta -t nginx」はsystemdにおける設定ファイルの上書きを確認・比較するものとなります。
また、chkconfig/systemd/update-rc.d、いずれも共通してサービスの自動起動設定などを担うコマンドですが、Linuxディストリビューションによって搭載されているコマンドが異なることがあります。
chkconfig:CentOS6などのSysV init
systemd:CentOS7/Debian系など
update-rc.d:Debian系など
なお、chkconfig/systemctl/update-rc.dでは、プログラムの起動・停止・再起動・ステータス確認などサービスに対する様々なアクションを行うことが出来ますので、テスト対策とあわせて学習しておきましょう。
例題作成者
鯨井 貴博(LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)