LinuCレベル3 304試験の例題と解説
330.2Xen
LinuCレベル3304試験の出題範囲から「330.2 Xen」についての例題を解いてみます。
このテーマは重要度が9と非常に高いため、実際にXen環境を構築し操作して学習することがおすすめです。試験の合否に大きく影響するため、しっかりと理解しておきましょう。
例題
xmコマンドのサブコマンドのうち、ドメインを終了させるものを2つ選択せよ。
- shutdown
- destroy
- stop
- pause
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「1.shutdown」と「2.destroy」です。
Xenは、仮想マシン(VM)を動作させるハイパーバイザーです。
Xenにおいて仮想マシンは、ドメインという呼ばれ方をします。
またドメインにも2種類あり、仮想環境の管理する役割を担うDomain0 (Dom0)と、通常のゲストOSが動作する仮想マシンであるDomainU (DomU)があります。
ゲストOSが動作する仮想マシンを管理するためにxmコマンドが利用出来、以下のようなサブコマンドがあります。
xm list | : | 稼働中のドメイン一覧表示 |
xm top | : | 稼働中のドメイン情報をリアルタイム表示 |
xm uptime | : | ドメインの稼働時間を表示 |
xm console | : | 稼働中のドメインのコンソール表示 |
xm create | : | ドメイン起動 |
xm shutdown | : | ドメインのシャットダウン |
xm destroy | : | ドメインの強制終了 |
xm reboot | : | ドメインの再起動 |
xm pause | : | ドメインの一時停止 |
xm unpause | : | 一時停止中のドメインの再開 |
xm vcpu-set | : | ドメインに割り当てる仮想CPUを設定 |
なお、Xenやxmコマンドについては、以下で詳細が確認出来ます。
Xenについて
https://xenproject.org
xmコマンドについて
https://linux.die.net/man/1/xm
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)