LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.02.1ファイルシステムの設定とマウント
LinuCレベル2 201試験の出題範囲から「2.02.1 ファイルシステムの設定とマウント 」についての例題を解いてみます。
このテーマは、ファイルシステムの設定や操作のための内容が含まれます。新しいストレージを追加しマウントする、スワップ領域の有効化・無効化などシステムへの要求を実現できるよう、しっかりと把握しておきましょう。理解には、実機での操作がおすすめです。
例題
これから構築しようとしているプログラム(サービス)ではスワップ領域を無効化する必要がある。
使用するコマンドとして正しいものはどれか、選択せよ。
- swapon
- swapoff
- mkswap
- /etc/fstab
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「2.swapoff」です
swapoffは、スワップ領域を無効化するコマンドです。
その他選択肢ですが、以下となります。
swapon | : | スワップ領域の利用状況確認や有効化 |
mkswap | : | スワップ領域の作成 |
/etc/fstab | : | 起動時にマウントするファイルシステムを記載するファイル |
では、実際に操作して確かめていきましょう。
以下の例では、現在"/swap.img"というスワップ領域が利用されています。
ubuntu@linucserver:~$ swapon -s ・・・・利用されているスワップの確認
Filename Type Size Used Priority
/swap.img file 2097148 0 -2
これを無効化するために、swapoffを実行します。
ubuntu@linucserver:~$ sudo swapoff /swap.img ・・・・スワップ領域の無効化
ubuntu@linucserver:~$ swapon -s ・・・・スワップ領域が無効化され表示されなくなった
また、上記だけだとLinux再起動後に/etc/fstabに記載のあるスワップ領域が再び利用されてしますので、
そちらも無効化しておきましょう。
ubuntu@linucserver:~$ cat /etc/fstab
# /etc/fstab: static file system information.
#
# Use 'blkid' to print the universally unique identifier for a
# device; this may be used with UUID= as a more robust way to name devices
# that works even if disks are added and removed. See fstab(5).
#
# <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass>
# / was on /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv during curtin installation
/dev/disk/by-id/dm-uuid-LVM-UuZhTqXMixPFguQs5CYCCYkxWhlOOEnCdcMBxl0Imx41NvUTb67VQEk3Y7gfoVbd / ext4 defaults 0 1
# /boot was on /dev/vda2 during curtin installation
/dev/disk/by-uuid/e2100395-30b1-4104-9cad-d8e78beb42cb /boot ext4 defaults 0 1
#/swap.img none swap sw 0 0 ・・・・行頭に"#"を付けて無効化
なお、swapon/swapoff/mkswapやfstabについては、以下で詳細を確認できます。
https://linux.die.net/man/8/swapon
https://linux.die.net/man/8/swapoff
https://linux.die.net/man/8/mkswap
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Fstab
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 Zeus IT Camp)