LinuCレベル2 202試験の例題と解説

2.10.2Dovecotの設定と管理

LinuCレベル2 202試験の出題範囲から「2.10.2 Dovecotの設定と管理」についての例題を解いてみます。Dovecotのdoveadmコマンドで実行できることを確認しましょう。

Linucレベル2 202試験 出題範囲


例題

Dovecotのdoveadmコマンドの説明について、誤っているものを選択してください。

  1. dovecotを開始することができる。
  2. dovecotを停止することができる。
  3. dovecotのプロセスの状態を確認することができる。
  4. dovecotのサービスの状態を確認することができる。

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

答えは「1. dovecotを開始することができる。」です。

doveadmは、Dovecotの管理ツールです。
Dovecotのサービスやプロセス等の管理を行ったり、ユーザのメールボックスにアクセスしたりすることができます。

doveadm help を実行すると、doveadmで実行できる様々なサブコマンドの一覧が表示されます。たくさんのサブコマンドを使用できますが、ここでは一部のサブコマンドを紹介します。

  • doveadm stop
    Dovecotの停止します。
  • doveadm config
    Dovecotの設定内容を表示します。

# doveadm config ssl
ssl = required

引数を指定しない場合、すべての設定内容が表示されます。

  • doveadm reload
    Dovecotの設定の再読込みを行います。
  • dovecot process
    Docevotのプロセスの状態を表示します。
    Dovocotの子プロセス毎のプロセス番号や起動数等を確認することができます。

# doveadm process status 
name        pid  available_count total_count idle_start last_status_update last_kill_sent                                    
stats       1902 993             30          0          1672546617         0
pop3        1983 0               1           0          1672546521         0
pop3-login  1992 0               1           0          1672546536         0
log         1897 973             27          0          1672546321         0
imap        2103 0               1           0          1672546615         0
imap-login  2073 0               1           0          1672546594         0
config      1898 997             33          0          1672546617         0
auth        1949 998             7           0          1672546616         0
auth-worker 2099 0               1           0          1672546614         0
anvil       1896 997             6           0          1672546615         0

  • doveadm service
    Dovecotのサービスの状態を表示します。
    pop3やimap等のサービス毎の状態を確認することができます。

# doveadm service status imap
name: imap
process_count: 0
process_avail: 0
process_limit: 1024
client_limit: 1
throttle_secs: 0
exit_failure_last: 0
exit_failures_in_sec: 0
last_drop_warning: 0
listen_pending: n
listening: y
doveadm_stop: n
process_total: 0

サービス名を指定しない場合、すべてのサービスの情報が表示されます。

  • doveadm who
    Dovecotサービスに接続中のユーザ一覧を表示します。
    ユーザ名、接続数、プロトコル(POP3やIMAP等)、接続元IPアドレスの一覧を確認することができます。

# doveadm who
username # proto (pids) (ips)
user01   1 imap  (2301) (10.1.2.123)
user04   1 imap  (2345) (10.1.4.91)
user02   1 pop3  (2330) (10.1.3.217)
user03   1 pop3  (2336) (10.1.1.106)

例題の選択肢を確認してみましょう。

1.dovecotを開始することができる。
誤った説明です。

doveadmコマンドは、dovecotを開始することはできません。doveadmを開始は、systemctl等で行う必用があります。
誤った説明ですので、選択肢としては正解です。

2.dovecotを停止することができる。
正しい説明です。

doveadm stopを実行すると、dovecotを停止することができます。

3.dovecotのプロセスの状態を確認することができる。
正しい説明です。

doveadm process statusを実行すると、dovecotのプロセスの状態を確認することができます。

4.dovecotのサービスの状態を確認することができる。
正しい説明です。

doveadm service statusを実行すると、dovecotのサービスの状態を確認することができます。

doveadmは、ここで紹介したサブコマンド以外にも、たくさんのサブコマンドがあります。それぞれのサブコマンドの機能を確認しておきましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 大野 公善

ページトップへ