335.1DRBD / cLVM

LinuCレベル３ 304試験の出題範囲から「335.1 DRBD / cLVM」についての例題を解いてみます。
ここでは、drbdadmコマンドを活用したDRBDの管理について確認しましょう。

Linucレベル3 304試験 出題範囲

例題

drbdadmコマンドを利用して、/etc/drbd.confの書式チェックを行うコマンドを選択してください。

1. drbdadm create-md /etc/drbd.conf
2. drbdadm up /etc/drbd.conf
3. drbdadm dump --config-to-test /etc/drbd.conf
4. drbdadm dump --config-check /etc/drbd.conf

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、「3.drbdadm dump --config-to-test /etc/drbd.conf」です。

drbdadmコマンドは、DRBDの管理ツールです。
書式は以下の通りです。

drbdadm コマンド [オプション] [リソース名/ボリューム名]

使用できるコマンドは以下になります。

使用できるオプションは以下になります。

それでは選択肢を見ていきます。

１．drbdadm create-md /etc/drbd.conf
不正解です。

create-mdコマンドは、メタディスクの初期化を行います。実行する際は、注意して行ってください。また、設定ファイルを指定するのではなくリソース名を指定します。実行してみると、以下のように出力されます。

# drbdadm create-md data
md_offset 0
al_offset 4096
bm_offset 36864
Found xfs filesystem
This would corrupt existing data.
If you want me to do this, you need to zero out the first part
of the device (destroy the content).
You should be very sure that you mean it.
Operation refused.
Command 'drbdmeta 0 v08 /dev/sdb1 flex-external create-md' terminated with exit code 40

２．drbdadm up /etc/drbd.conf
不正解です。

upコマンドは、DRBDリソースを有効化します。また、設定ファイルを指定するのではなくリソース名を指定します。
実行してみると、以下のように出力されます。

# drbdadm up data
# drbdadm status
data role:Secondary
disk:Inconsistent
clu02 role:Secondary
peer-disk:Inconsistent

３．drbdadm dump --config-to-test /etc/drbd.conf
正解です。

--config-to-testオプションは、設定ファイルの書式チェックを行います。省略形として、-tオプションを利用することも可能です。
不適切な設定ファイルを準備し、実行してみると、以下のように出力されます。

# drbdadm dump --config-to-test /etc/drbd.conf
/etc/drbd.conf:3: Parse error: 'global | common | resource | skip | include |
        require-drbd-module-version-{eq,ne,gt,ge,lt,le}' expected,
        but got 'test.'

４．drbdadm dump --config-check /etc/drbd.conf
不正解です。

--config-checkオプションは、drbdadmコマンドに存在していません。

drbdadmコマンドを活用し、DRBDの管理を行えるようにしましょう。

例題作成者

株式会社デージーネット OSS研究室 上野 貴博