LinuCレベル2 201試験の例題と解説
2.04.1makeによるソースコードからのビルドとインストール
LinuC レベル2 201試験の出題範囲から「2.04.1 makeによるソースコードからのビルドとインストール」についての例題を解いてみます。
このテーマは、ソースコードからソフトウェアをインストールするために必要な環境やツールなどが含まれます。配布用のソフトウェアパッケージ(.debや.rpmなど)では無効化されている機能を利用する際などには、この作業が必須となるので、ソースコードの管理(gitの操作)も含めしっかりと理解しておきましょう。
例題
以下のgit操作で、①と②に入る組み合わせとして正しいものはどれか。
git ( ① ) bug1 #ブランチの作成
git ( ② ) bug1 #ブランチの切替
- ①:clone ②:branch
- ①:branch ②:checkout
- ①:checkout ②:clone
- ①:checkout ②:branch
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「2. ①:branch ②:checkout」です。
既存のgitレポジトリ(ソースコード格納場所)からソースコードを入手して、編集する場合、以下のように操作をします。
[ソースコードの入手]
ubuntu@strageserver:~$ git clone https://github.com/kujiraitakahiro/python.git
Cloning into 'python'...
remote: Enumerating objects: 61, done.
remote: Counting objects: 100% (45/45), done.
remote: Compressing objects: 100% (32/32), done.
remote: Total 61 (delta 21), reused 37 (delta 13), pack-reused 16
Receiving objects: 100% (61/61), 55.89 KiB | 334.00 KiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (24/24), done.
[ブランチの操作] ※バグ修正用などの為
ubuntu@strageserver:~/python$ git branch ・・・ブランチの一覧表示
* master
ubuntu@strageserver:~/python$ git branch bugfix ・・・ブランチの作成
ubuntu@strageserver:~/python$ git branch
bugfix
* master
ubuntu@strageserver:~/python$ git checkout bugfix ・・・ブランチの切替
Switched to branch 'bugfix'
ubuntu@strageserver:~/python$ git branch #今操作中のブランチには"*"が付く
* bugfix
master
その後、コードの修正・コミット・ブランチのマージとして、最終的に本家レポジトリに取り込まれれば操作完了となります。
なお、gitの操作については以下で詳細を確認することができます。
https://docs.github.com/ja
例題作成者
鯨井 貴博(LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)