LinuCレベル3 300試験の例題と解説
393.3プリントサービス
LinuCレベル3 300試験の出題範囲から「393.3 プリントサービス」についての例題を解いてみます。
このテーマは、LinuxやWindowsの混在環境におけるプリンタ共有に関する内容が含まれます。サーバ側はSamba(Linux)、クライアント側はWindowsという環境において共有プリンタの設定やプリンタドライバの提供など現場で活用されているので、しっかりと理解しておきましょう。
例題
以下は、smb.confからのプリンタ共有に関する部分を抜粋したものです。
(____)に入るWindowsに対してプリンタドライバをダウンロードさせるためのセクション名を選択せよ。
( )
path = /usr/local/samba/drivers/
read only = no
write list = @printadmin
force group = @printadmin
create mask = 0664
directory mask = 2775
- [print$]
- [printers]
- [homes]
- [global]
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「1.[print$]」です。
[print$]は、Windowsに対してプリンタドライバをダウンロードさせるためのセクションです。
この設定では、printadmin グループに所属するメンバー(ユーザ)がpathで指定されたディレクトリにプリンタドライバをアップ出来るようにします。
smb.confでは、その他に以下のセクションを使用してsmb.confで設定を行います。
[global] | : | Samba全体で使用するグローバル設定を行うセクション |
[homes] | : | ユーザのホームディレクトリに関する設定を行うセクション |
[printers] | : | プリンターの為の設定を行うセクション |
なお、セクション名の最後に"$"が付与されている場合、ユーザに対しては非表示となります。
また、Sambaの設定(smb.conf)や共有プリンタ管理については、以下で詳細を確認することができます。
https://www.samba.org/samba/docs/current/man-html/smb.conf.5.html
https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_enterprise_linux/8/html/deploying_different_types_of_servers/assembly_setting-up-automatic-printer-driver-downloads-for-windows-clients-on-samba-print-servers_assembly_using-samba-as-a-server
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)