LinuCレベル3 304試験の例題と解説

335.2クラスタファイルシステム

LinuCレベル3 304試験の出題範囲から「335.2 クラスタファイルシステム」についての例題を解いてみます。
このテーマは、クラスタファイルシステムであるGFS2・OCFS2に関する内容が含まれます。関連するコマンドの使用方法やそれを活用したトラブルシュートまでしっかりと理解しておきましょう。

Linucレベル3 304試験出題範囲

例題

o2imageコマンドで、OCFS2ファイルシステムのメタデータをイメージファイルから復元したい。以下の( )に入るオプションは何か。

o2image ( ) /tmp/sda2.img /dev/sda2

-r
-I
-R
-i

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、「2. -I」です。

クラスタファイルシステムは、iSCSIなどで複数のノードからアクセスが可能なファイルシステムであり、GFS2やOCFS2などが使われます。GFS2では "gfs2_"や".gfs2"という文字列が含まれるコマンドを、OCFS2では "o2"や".ocfs2"という文字列が含まれるコマンドを使って管理を行います。

各コマンドは、以下の役割を持ちます。

mkfs.ocfs2：OCFS2ファイルシステムを作成
mount.ocfs2：OCFS2ファイルシステムをマウント
fsck.ocfs2：OCFS2ファイルシステムのチェック
tunefs.ocfs2：OCFS2ファイルシステムのチューニング
mounted.ocfs2：システム上のOCFS2ボリュームを検出
o2info：OCFS2ファイルシステムに関する情報を表示
o2image：OCFS2ファイルシステムのメタデータのコピーなど

また、o2imageコマンドは以下のオプションを持ちます。

-r：メタデータをraw形式でイメージファイルにコピー
-I：メタデータをイメージファイルからリスト
-i：対話(Interactive)モードの使用

なお、-Rというオプションはありません。

o2imageに関する詳細は、以下で確認することが出来ます。https://oss.oracle.com/osswiki/OCFS2/DesignDocs/o2image.html
https://manpages.ubuntu.com/manpages/trusty/man8/o2image.8.html