LinuCレベル2 202試験の例題と解説

2.13.2キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保

LinuCレベル２ 202試験の出題範囲から「2.13.2 キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保」についての例題を解いてみます。
このテーマは、システムのリソース管理と将来予測やリソースのスケーラビリティ確保に関する内容が含まれます。リリースされたシステムの変動を把握し、キャンペーンなどによるアクセス増加などに対応する為に必要な知識が含まれていますので、しっかりと理解しておきましょう。

Linucレベル2 202試験出題範囲

例題

DNSラウンドロビンについて、正しいものはどれか。

サーバへのアクセスが増加した際に、サーバ台数を増加させ対応する
指定した割合(重み)でサーバへアクセスを割り振る
接続数が最小であるサーバへアクセスを割り振る
1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを割り当てる

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、「4. 1つのドメイン名に対して複数のIPアドレスを割り当てる」です。

DNSラウンドロビンは、DNSサーバのゾーン情報として1つのドメインに対して複数のIPアドレスを割り当てる手法です。

以下のように割り当てを行った場合、問い合わせに対して3つのIPアドレスが順に回答されます。
www.opensourcetech.local A x.x.x.x
www.opensourcetech.local A y.y.y.y
www.opensourcetech.local A z.z.z.z

その他の選択肢は、以下となります。

１. サーバへのアクセスが増加した際に、サーバ台数を増加させ対応する
　→スケールアウト

２. 指定した割合(重み)でサーバへアクセスを割り振る
　→割合(重み)でアクセスを割り振るロードバランサアルゴリズム

３. 接続数が最小であるサーバへアクセスを割り振る
　→ロードバランサアルゴリズムの最小コネクション