LinuCレベル1 101試験の例題と解説

1.03.5エディタを使った基本的なファイル編集の実行

LinuCレベル1 101試験の出題範囲から「1.03.5 エディタを使った基本的なファイル編集の実行」についての例題を解いてみます。
ここでは、viを使ったファイル編集について確認しておきましょう。

Linucレベル1 101試験 出題範囲


例題

viで保存していない文書を編集中です。この文書の編集を中断し、新しく /etc/crontab を編集するためのコマンドを選択してください。

  1. :e /etc/crontab
  2. :wq! /etc/crontab
  3. :e! /etc/crontab
  4. /e! /etc/crontab

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「3. :e! /etc/crontab」です。

viの「:e」コマンドは指定されたファイルパスを開くためのコマンドです。しかし、現在の編集中の文書が未保存の場合、:eはエラーとなり新しいファイルを開くことができません。「:e!」を使用することで、未保存の変更を破棄して新しいファイルを開くことが可能です。

次に、例題の各選択肢の詳細について解説をします。

1. :e /etc/crontab
誤りです。
「:e /etc/crontab」は新しく/etc/crontabを開くためのコマンドですが、編集中の文書が未保存の場合、viは変更を破棄せずエラーとなります。この場合、:e!を使用する必要があります。

2. :wq! /etc/crontab
誤りです。
「:wq!」は現在編集中のファイルを強制的に保存してviを終了するコマンドです。この後に新しいファイルを開く手順が必要となりますが、問題文においては未保存の変更を破棄して直接新しいファイルを開くことを求めているため不適切です。

3. :e! /etc/crontab
正しいです。
「:e! /etc/crontab」を使用すると、現在編集中の変更を破棄し、新しく/etc/crontabを開くことができます。このコマンドは、未保存の変更がある場合に適切な選択肢です。

4. /e! /etc/crontab
誤りです。
「/e! /etc/crontab」は無効なコマンドです。「/」は通常viの検索機能に使用されます。このコマンドでは、e! /etc/crontabという文字列を検索しようとしており、新しいファイルを開く意図は実現できません。

viは様々なlinuxディストリビューションで標準で採用されているテキストエディタです。viには様々なキーバインドが存在しますが、まずはファイル編集に必要な基本的な使用方法を覚えましょう。


例題作成者

株式会社デージーネット 経営企画室 小泉麦

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