LinuCレベル3 304試験の例題と解説
330.1仮想化の概念と理論
LinuCレベル3 304試験の出題範囲から「330.1 仮想化の概念と理論」についての例題を解いてみます。
このテーマは、仮想マシンやクラウドコンピューティングなどの仮想化の基本的知識が含まれます。重要度も非常に高く、サーバやXen/KVMなどのハイパーバイザーを構築する上でも必須となりますので、しっかりと理解しておきましょう。
例題
以下のうち、コンテナ型仮想化を導入することで期待できる効果はどれでしょうか。
- システム全体の安定性の向上
- 開発・デプロイのスピードアップ
- 運用コストの削減
- 上記全て
※この例題は実際の試験問題とは異なります。
解答と解説
正解は、「4.上記全て」です。
コンテナ型仮想化は、アプリケーションを小さなサービスに分割し、各サービスを独立して開発・デプロイする手法であるマイクロサービスアーキテクチャの基本技術です。開発/更新のシンプル化、デプロイの自動化、開発したイメージの共有、オートスケーリングなど様々なメリットがあり、その結果としてシステム全体の安定運用、開発・デプロイのスピードアップ、運用コストの削減に繋がります。
コンテナ型仮想化利用方法としてはDockerやPodmanなどがあり、よりkubernetesなどがあります。
なお、各コンテナ技術の詳細は、以下で確認することができます。
Docker
https://www.docker.com
Podman
https://podman.io/
Kubernetes
https://kubernetes.io/
例題作成者
鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)