395.1SambaのPDCとBDC

LinuCレベル3 300試験の出題範囲から「395.1 SambaのPDCとBDC」についての例題を解いてみます。
このテーマは、Sambaドメインコントローラの冗長に関する内容が含まれます。認証システムの安定運用には欠かせないものですので、しっかりと理解しておきましょう。

Linucレベル3 300試験 出題範囲

例題

Samba4の設定(smb.conf)において、add machine scriptはどのような役割を果たしますか。

1. Sambaドメインに参加するマシンを追加する際に実行されるスクリプトを指定する
2. Sambaドメインコントローラ(PDC/BDC)間のレプリケーションを制御するスクリプトを指定する
3. Sambaログオン時に実行されるスクリプトを指定する
4. Sambaクライアントのプロファイル情報を保存する場所を指定する

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、「1.Sambaドメインに参加するマシンを追加する際に実行されるスクリプトを指定する」です。

add machine scriptは、SambaドメインにWindowsクライアントが参加する際に実行されるスクリプトを指定するパラメータです。これにより、管理者は手動でコンピュータアカウントを作成する手間を省き、ドメイン参加プロセスを自動化できます。

2. ドメインコントローラ間のレプリケーションを制御するスクリプトに関するものではありません。レプリケーションは、Sambaの内部機能によって処理されます。
3. ログオンスクリプト(logon script)に関する説明です。
4. プロファイルパス(logon home)に関する説明です。

なお、smb.confのパラメータに関する詳細は、以下で確認できます。
https://www.samba.gr.jp/project/translation/current/htmldocs/manpages/smb.conf.5.html

例題作成者

鯨井 貴博 （LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター）