1.01.4プロセスの生成、監視、終了

LinuCレベル1 101試験の出題範囲から「1.01.4 プロセスの生成、監視、終了」についての例題を解いてみます。

Linucレベル1 101試験 出題範囲

例題

viでファイルの編集中に以下のようにCtrl+Zを押してしまい、viが停止しました。

$ vi /etc/passwd
^Z
[1]+  Stopped                 vi /etc/passwd

再びviをフォアグラウンドで開き、編集作業を継続したいと考えています。次に実行するべきコマンドはどれか。

1. bg
2. jobs
3. fg
4. kill %1

※この例題は実際の試験問題とは異なります。

解答と解説

正解は、3. fg です。

Ctrl+Zによりviは停止状態（Stopped）となります。fgコマンドを実行することで、viをフォアグラウンドに復帰させ、元の編集作業をそのまま再開することができます。

以下が操作の例になります。

$ vi /etc/passwd
（編集中にCtrl+Zを押す）
^Z
[1]+  Stopped                 vi /etc/passwd
$ jobs
[1]+  Stopped                 vi /etc/passwd
$ fg
（vi が元の状態から再開される）

このように、停止したジョブを jobsで確認し、fgで再開するという操作の流れが基本です。

次に、例題の各選択肢の詳細について解説をします。

１. bg
誤り。停止中のジョブをバックグラウンドで再開するが、viのような対話型アプリケーションでは通常望ましくない。

２. jobs
誤り。ジョブの状態を確認するコマンド。復帰するためにはfgを使う必要がある。

３. fg
正解。停止中のviをフォアグラウンドに戻し、作業を再開できる。

４. kill %1
誤り。ジョブ番号1のプロセスにシグナルを送って終了させるコマンド。作業は再開できない。

例題作成者

株式会社デージーネット 経営企画室 小泉麦