LinuCレベル2 202試験の例題と解説

2.07.1DHCPサーバーの設定と管理

LinuCレベル2 202試験の出題範囲から「2.07.1 DHCPサーバーの設定と管理」についての例題を解いてみます。
このテーマは、NW内においてIPアドレスなどの情報を配布するDHCPサーバに関する内容が含まれます。社内環境においてクライアントPCがインターネットに接続できないような際のトラブルシュートにも活用できるので、しっかりと理解しておきましょう。

Linucレベル2 202試験 出題範囲


例題

以下の内、DHCPに関して正しいものを2つ選択せよ。

  1. TCP68/68のポートを使用する
  2. UDP67/68のポートを使用する
  3. DHCPクライアントはDHCPサーバに対して、DHCP Offerで使用したいIPアドレスをリクエストする
  4. DHCPクライアントは、DHCP DiscoverでDHCPサーバを探す

※この例題は実際の試験問題とは異なります。


解答と解説

正解は、「2. UDP67/68のポートを使用する」と「4. DHCPクライアントは、DHCP DiscoverでDHCPサーバを探す」です。

DHCPはDynamic Host Configuration Protocolの略で、DHCPサーバがNW内においてIPアドレスが欲しいクライアントへ情報を提供する仕組みです。

具体的には、以下のようなフローで情報を提供します。

①DHCPクライアント(UDP68)からブロードキャスト(UDP67)でDHCPサーバを探す
 ※DHCP Discover
②DHCPサーバから使用可能なIPアドレスなどの利用を提案する
 ※DHCP Offer
③DHCPクライアントが提案された情報を使いたいとリクエストする
 ※DHCP Request
④DHCPサーバがリクエストに対して応答する
 ※DHCP ACK

DHCPサーバでは、IPアドレスの他に使用するサブネットマスク(プレフィックス)・DNSサーバ・ゲートウェイの情報も提供することが出来ます。また、DHCPクライアントのMACアドレスに対して静的にアドレスを割り当るなどの使い方も可能です。


例題作成者

鯨井 貴博 (LinuCエヴァンジェリスト/登録インストラクター、LPI-Japanアカデミック認定校 ゼウスITトレーニングセンター)

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